この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

多読ジムの名物冊師が”気になる読衆”にずばりインタビューする新企画「冊師が聞く」。
第三回のインタビュアーは中原洋子冊師(スタジオNOTE)。今季Season06の「三冊筋プレス」は締切寸前。次シーズンの多読ジムSeason07の申し込みも締切寸前。多読ジムとはどんな講座なのか?
◆小林奈緒さん(スタジオNOTES)◆
14&37守、14,37,42破、守破両方のお題改編の前後を学衆として体験されている大ベテラン。村上春樹ファン。教育関係の出版社にお勤め。小学生と2歳のお嬢さんと旦那様の4人家族。「会社員」、「母」、「妻」というポリロールをこなしながら、多読ジムをシーズン02から継続受講。超多忙の中、シーズン04では物語講座を受講しつつ、多読ジムの正規お題をコンプリートという偉業を達成。ナウル諸島に行きたい…と呟く多読ジマー。
第3回のインタビュアーは中原洋子冊師(スタジオNOTES)。多読ジムには、他講座のロールを抱えた人が多い。もちろん完走は大変だ。しかし、ここに「会社員」、「母」、「妻」というポリロールをこなしながら、多読ジムと物語講座を同時受講し、見事に完走した者がいる。なぜ、彼らはポリロールしながら駆け抜けられるのだろう? その秘密に迫ってみた。
◎多読ジム season07・夏◎ 締切間近!!
∈START
2021年7月12日(月)
∈MENU
<1>ブッククエスト(BQ):ノンフィクションの名著
<2>エディション読み :『文明の奥と底』
<3>三冊筋プレス :笑う3冊
∈URL
中原洋子
編集的先達:ルイ・アームストロング。リアルでの編集ワークショップや企業研修もその美声で軽やかにこなす軽井沢在住のジャズシンガー。渋谷のビストロで週一で占星術師をやっていたという経歴をもつ。次なる野望は『声に出して歌いたい日本文学』のジャズ歌い。
【多読アレゴリア:軽井沢別想フロンティア倶楽部】軽井沢のトポスを編む旅へ。
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地球を止めてくれ! なぜ、おりられないのか?【ニッチも冊師も☆中原洋子】
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。