【速報】ドラミ、秋の収穫祭──進破師範代への断然エール

2021/09/19(日)09:30
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土管の空き地に助太刀5人衆が集結した。

 

この秋、47[破]師範代登板を決めた稲垣景子にエールを贈ろうと、44[守]ドラミ助太刀教室の学衆仲間が汁講を企画した。稲垣は、2020年の春、44[守]を卒門、その後、進破、花伝所入伝と迷うことなく編集道を歩む。翌春、47[守]オブザぶとん教室で師範代デビューを果たすと、つづけて47[破]への連続登板を決めた。そんな稲垣のために、花伝所まで歩みを共にした教室仲間の谷田和子が声をかけたのだ。

 

汁講には、同じく教室仲間の長田陽子、そして、師範代の松永惠美子と師範の白川雅敏が集った。8人を卒門に導き、多数が進破を決めているという、稲垣師範代の47[守]の教室プロフィールを言祝ぎ、47[破]でのさらなる健闘を祈った。

 

クライマックスには、「助太刀新聞」の特別号外が贈られた。新聞社勤務の長田が、第77回感門之盟のタブロイド形式パンフレットに肖り、みずからがデスクとなり腕を振るった。稲垣師範代による圧倒的指南数を、オブザぶとん教室に因んだアイコン◆添えで伝える見出しが光る。長田デスクが出した「進破する師範代へ贈るエール本を」とのお題への回答、ドラミ選書は、号外を読まれたい。

 

 

松岡正剛校長から贈られた出世魚教室名は「オブザ・ベーション教室」。桜の花が咲くころ、稲垣は分節点の意味をめぐる旅から戻るだろう。稲垣師範代の帰還を祝う汁講での再会を約し、助太刀衆は土管の空き地を後にした。

  • 白川雅敏

    編集的先達:柴田元幸。イシス砂漠を~はぁるばぁると白川らくだがゆきました~ 家族から「あなたはらくだよ」と言われ、自身を「らくだ」に戯画化し、渾名が定着。編集ロードをキャメル、ダンドリ番長。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。