エディスト・クロニクル 2019 Movie #02 言葉・偏愛・ETS

2019/12/30(月)23:00
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 令和の幕開けとともに編集学校で最も苛烈な[離]が13季目を迎え開講した。『千夜千冊エディション ことば漬』(角川ソフィア文庫)と『万葉集の詩性 令和時代の心を読む』(角川新書)は風韻講座と追走し、稽古を彩る。

 

 「今年はフェチでいく」という松岡校長の言葉に重ねるように31[花]入伝生たちは、自らのフェチ(偏愛)を掲げ、師範代になっていく。

 

 ラグビーW杯開幕に先駆けて、Edit Tour Special(ETS)が全国12ヶ所で同時開催。「福島でEdit Tourをやりたい」という鈴木康代学匠の積年の思いが各地で一気に芽吹く夏となった。

 

 遊刊エディストも数年に渡る構想・準備期間を経て、9月3日ついにオープンした。

 

 


2019年 エディスト・クロニクル(5月~9月)


凡例

●:編集学校イベント

◎:千夜千冊、松岡校長著書

○:国内外のニュース

 

●05.25 42[破] 伝習座2

◎05.25 1709夜『パンとペン』黒岩比佐子

○05.25 トランプ米大統領来日

●06.01 43[守] 伝習座2

◎06.08 1710夜『ダロウェイ夫人』ヴァージニア・ウルフ

○06.09 香港学生大規模デモ

◎06.14 1711夜『蘇東坡(上・下)』林語堂

◎06.14 千夜千冊エディション『ことば漬』(角川ソフィア文庫)

●06.15 第2回 師範IS&IS講

○06.20 バスケ八村塁、日本人初のNBA一巡目指名

◎06.21 1712夜『間主観性の現象学』エトムント・フッサール

○06.28 G20大阪サミット開催

●06.29 [風韻]17座 仄明書屋

◎06.29 1713夜『日本アパッチ族』小松左京

◎07.10 1714夜『エルテ』永瀧達治

◎07.10 『万葉集の詩性 令和時代の心を読む』(角川新書)

○07.11 はやぶさ2、リュウグウへの2回目着地成功

◎07.16 1715夜『リヒテンベルクの雑記帳』ゲオルグ・クリストフ・リヒテンベルク

○07.18 京都アニメーション放火

○07.24 ボリス・ジョンソン英首相就任

◎07.25 1716夜『名編集者パーキンズ』A・スコット・バーグ

●07.27 31[花] 花伝敢談儀

○08.04 ゴルフ渋谷日向子全英女子OP優勝

◎08.07 1717夜『ライティング・スペース』ジェイ・デイヴィッド・ボルター

●08.10 Edit Tourスペシャル全国開催(~08.12)

●08.17 13[離] 表沙汰

◎08.21 1718夜『ハエ・マウス・ヒト』フランソワ・ジャコブ

◎08.23 千夜千冊エディション『神と理性 西の世界観I』(角川ソフィア文庫)

●09.03 遊刊エディスト開設

●09.07 第70回感門之盟 43[守]42[破]31[花]

○09.08 台風15号上陸

◎09.11 1719夜『性とスーツ』アイ・ホランダー

●09.14 [風韻]17座 感歌會

◎09.19 1720夜『フォッサマグナ』藤岡換太郎

○09.20 ラグビーワールドカップ日本大会開幕

○09.23 グレタ・トゥンベリ国連で演説

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。