エディスト・クロニクル 2019 Movie #01 更新する師範と感門

2019/12/30(月)16:00
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 令和元年もあと2日。

 今日から明日にかけて3回に渡り、2019年をショートムービーで振り返っていきたい。

 

 2月11日建国記念日に”日本の師範”を目指すべく「師範IS&IS講」が立ち上がった。編集工学を深めるべく小倉加奈子師範と川野貴志師範がレクチャーを担当した。

 

 第69回感門之盟(会場:DNP五反田ビル)は、これまでの式次第に大きく変更をかけて、[守]は1階で卒門式、[破]は2階で突破式とパラレル同時開催。後半には[守][破]学衆の稽古にスポットライトをあてる新しいコーナーが仕立てられた。[破]ハイパープランコンペでは、妖怪をテーマにしたミュージアムをプランニングした梅澤光由(粘菌櫻座教室)が最優秀賞を受賞。梅澤は突破後、13[離]を典離し、ノンストップで32[花]に入伝した。

 

 師範像も感門之盟も更新をかけていく。

 

 

 


2019年 エディスト・クロニクル(1月~5月)


凡例

●:編集学校イベント

◎:千夜千冊、松岡校長著書

○:国内外のニュース

 

○01.08 レスリング吉田沙保里引退

◎01.11 1694夜『トポフィリア』イーフー・トゥアン

○01.16 横綱稀勢の里引退

●01.19 30[花] 花伝敢談儀

◎01.23 1695夜『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』ガイ・ドイッチャー

○01.26 テニス大坂なおみ全豪OP初優勝、日本勢初の世界ランク1位

◎01.29 1696夜『遺言。』養老孟司

◎02.07 1697夜『日本語はいかにつくられたか?』小池清治

●02.11 第1回 師範IS&IS講

◎02.19 1698夜『心を自然化する』フレッド・ドレツキ

●02.23 [物語]11綴 感話集

◎02.23 千夜千冊エディション『感ビジネス』(角川ソフィア文庫)

○02.24 ドナルド・キーン逝去

◎02.26 1699夜『日本語が亡びるとき』水村美苗

○02.27 米朝首脳会談ベトナムで開催

◎03.06 1700夜『華厳の思想』鎌田茂雄

●03.09 第69回感門之盟 42[守]41[破]30[花]

◎03.15 1701夜『欲望を生み出す社会』スーザン・ストラッサー

○03.15 ニュージーランド銃乱射事件

◎03.23 1702夜『歓待のユートピア ノマドのユートピア』ルネ・シェレール

○03.21 マリナーズ・イチロー引退表明

◎03.29 1703夜『ギルガメシュ叙事詩』矢島文夫訳

●03.30 43[守]42[破] 伝習座1

○04.10 国立天文台など国際チーム、世界初ブラックホール撮影成功

◎04.15 1704夜『苔のむすまで』杉本博司

○04.15 パリ・ノートルダム大聖堂大火災

◎04.24 1705夜『ヨーロッパ精神史』フリードリッヒ・ヘーア

◎04.24 千夜千冊エディション『芸と道』(角川ソフィア文庫)

◎04.28 1706夜『政談』荻生徂徠

○04.30 平成天皇陛下退位

○05.01 令和天皇陛下即位、令和に改元

◎05.03 1707夜『密林の語り部』マリオ・バルガス=リョサ

●05.11 31[花] 入伝式

◎05.13 1708夜『精神現象学』G・W・F・ヘーゲル

 

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。