手づくり絵本『なつの575』 おやこWS

2019/09/04(水)12:30
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 2019年6月1日、大阪天王寺にて、奇内花伝組が「ことば×からだ☆第10回おやこ絵本ワークショップ」を催した。イシス未経験の方も歓迎の編集遊びの会。3歳から8歳までの子と親が俳句づくりにトライした。

 

 「お久しぶり」「はじめまして」の挨拶のあと、準備運動として『ことばのえほん かっきくけっこ』(谷川俊太郎 堀内誠一、くもん出版)、『どうぶつ句会 オノマトペ』(あべ弘士、学研)をワイワイ読む。


 手拍子で575のリズムを体に刻み、俳句気分を高めたら、親子で共作タイムへ。花火、船、雨蛙、かき氷、傘の風景写真から連想を広げる。集めた言葉を575の型にのせる。よりイメージが鮮やかな作品になるように一緒に推敲していく。


 リボンで綴じて、「作・絵」に名前を書き入れて、手づくり絵本『なつの575』が完成。ナビゲーターがコメントしながら一句ずつ音読し、おみやげに手づくり絵本のPDFを配布した。

 

 大人の参加者からは「家でも読んでいます」、子どもたちからは「次はいつなの?」等々、うれしい便りが届いている。

 

 

  • 松井 路代

    編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。

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コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。