秘密裏に結成された「イシスEU支部」

2023/02/18(土)23:20
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推しメンインタビューで「イシスEU支部」結成を漏らしていた田中志歩が、教室名に「50gエンシオス」をもらったのは、2022年10月の感門之盟だった。
 
【before 感門之盟】
 
田中志歩はスイス在住、三浦一郎はチェコのプラハへ3年間の海外赴任、町田有理は3か月のパリ派遣。コロナ感染も収まりきらない中、47[破]脈診カーソル教室出身の3人が偶然にもヨーロッパにそろった。
 
田中と三浦は、ともに[破]のあとISIS花伝所を受講していた。
三浦は「町田さんがフランスにいる間に、EUのどこかで3人で会いましょう」と提案。社交辞令的なものだろうと油断していた町田の意に反し、感門之盟ライブビューイング企画が浮上。連日連夜メッセンジャーで連絡を取り合い、プラハでの初対面が実現した。
 
【just 感門之盟】
 
チェコ時間朝5時50分に起き、6時から感門之盟を視聴
 
50[守]での師範代登板を決めていた田中と三浦には、「冠界式」で松岡校長から教室名が与えられる。新師範代がとびきりお洒落して挑むハレ舞台だが、Zoom画面越しの田中と三浦にとってはちょっと寂しいシーンになってしまうことが予想された。
それでも感門之盟を視聴しながら、発表の瞬間まで伏せられている教室名をワイワイと予想しあっていた。三浦が自分で出した教室名候補には「ビール」と「ふりかけ」があった。
 
田中「一郎さんはやっぱり、ビールを映すのがいいのでは?」
町田「それならいっそ、ビールをふりかければ?」
三浦「いいですね!お二人にビールをかけてもらおう」
半年前のP1グランプリで鍛えたプランニング編集術再び。庭へ飛び出し、高速編集に向かう3人。
 
 
ビールを振って泡の飛び方を研究し、リハを重ねる田中
と、背景編集をサポートする三浦千恵
 
 
Zoomの背景編集にディレクションを入れる三浦
ビールを温めながら、なぜか感動する田中と町田
 
 
「冠界式」と「祝賀会」を取り違えている三浦
11番目の教室名発表「参画さしかかる教室」三浦一郎師範代
 
スイス在住という誤報がなされるも、ビールトークに全力を注いだ。。
 
もしやビール?の本楼の期待を裏切り、代わりに「鳩」を踊らせる田中
15番目の教室名発表「50gエンシオス教室」田中志歩師範代
 
飛び交う「鳩」に、学衆を迎える構えを表したという。。
 
 
【after 感門之盟】
 
[破]での課題映画『ミッション・インポッシブル』の舞台となったカレル橋や火薬塔などの名所を巡り、同じく[破]の課題図書『地球にちりばめられて』が頭をよぎった3人。編集をめぐって話は尽きず、「イシスEU支部を立ち上げ、海外でも編集を広めていきたい」「エディットツアーチェコ、エディットツアースイス、を開催したい」と野望がふくらむ。
 
ビールと鳩で騒がしくスタートした50[守]は、明日2月19日に卒門日を迎える。3月の感門之盟では、田中と町田は帰国して本楼ISIS館から参加する予定だ。果たしてイシスEU支部の演出はどうなるか。
 
  • 八田英子

    編集工学を世界に広めるために編集工学研究所に入所した元SE。不適な笑みを湛えながら、問答無用でばさばさと人を斬りまくる。編集的先達は沢田研二。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。