【お知らせ】イシス編集学校学長に田中優子が就任しました。

2024/09/26(木)08:37
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イシス編集学校に「学長」が誕生した。法政大学名誉教授にして元総長の、江戸文化研究者・田中優子である。(2024年9月1日付で就任)

 

イシス編集学校は、2000年に松岡正剛が立ち上げたネット上の学校だ。創立以来、編集工学者・松岡正剛が校長を務めてきた。20年以上、のべ3万人が、それぞれの才能を伸ばすべく編集稽古に取り組んできた。

 

田中優子も、イシス編集学校の守破離のコースをすべて受講し修了したひとりだ。
2014年度から2020年度、法政大学総長を務めるさなかに、イシス編集学校基本コース[守]に入門。その後、応用コース[破]、世界読書奥義伝[離]を修了。田中優子は、江戸文化研究者の第一人者であり、よりよい学習のあり方を探求し続けた教育者であると同時に、自身も貪欲に学びを続ける稀代の学習者である。

 

校長松岡正剛とも40年来の親交があり、松岡があつい信頼を寄せていた。田中の学長就任は、松岡たっての希望であった。田中は、個人を画一化していく日本の学校教育に違和感をおぼえ、ひとりひとりがもっている多様な能力と可能性を引き出すイシス編集学校に大きな期待を寄せている。

 

田中は、今後、学長としてイシス編集学校のさまざまなイベントに出席し、指導陣と連携しながらイシス編集学校のさらなる進化を目指していく。現在、指導陣の研鑽の場であり、今季から一般にも開かれるようになった「伝習座」や物語講座のリアルセッション「蒐譚場」などに参加予定。「学長通信」などのメディア発信も予定されている。田中は、学長に就任するかたわら、みずから編集コーチ養成講座[花伝所]の受講にも意欲的だとか。イシス編集学校の学長の活動に、期待が高まっている。

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。