この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーひとりひとりが厳選した、見逃せない ”今月の推しキジ” を発表です!
◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代
⦿【多読ジム×工作舎】第二弾は虫、蟲、ムッシッシ! 出版コラボ企画「エディストチャレンジ」
多読ジムに激変が起ころうとしている。なんとこの夏限定で[守]の卒門者にも門戸を開放。さらに、シーズン11はフラジャイル・編集力・工作舎の校長・松岡正剛尽くし。イシス編集学校、全員集合!!! とばかりに多読ジムが勢いこんでいる。金代将が予告記事を立て続けに上げていることからも推察できる。多読ジムは講座ではない。多読ジムは私たちの図書室であり、広場であり、ダンスホールである。記事の紹介というより宣伝のようになってしまったが、2つの記事を読めば、この夏は多読ジムにGOしたくなるに違いない。── 吉村 堅樹
あ、その前に、目次読書法ワークショップを体験したらいいですかね~。
マツコ’s plus One!?
次回は7月17日(日)に開催!
2 上杉’s 推しキジ!
─ 応援ファンファーレでPick!
⦿そこまで稽古するには眠れない夜もあっただろ 49[守]キジトラエール合戦
「声援は愛だ」——冒頭の一文。この熱量にやられました。折しも記事の公開日は梅雨とは思えない晴天。観測史上初めて東京が連続猛暑日となった日でした。
尾島可奈子師範にスクープされたキジトラ疾走教室で、なぜこれだけの熱量がうまれたのか!? その理由は記事を読んでいただければ伝わるかと思います。この記事が尾島師範のデビュー作であることもホットで嬉しいニュースでした!──上杉 公志
うわぁ、尾島師範、デビュー記事おめでとうございます!またひとりEdistに参加するメンバーが増えたとは、編集部はウホウホです♪
いやあ、いかにも[守]らしい楽しい記事でした。4月25日に開講した[守]は、定常コース16教室、そして、5月23日開講の[守]速修コース3教室で構成されています。19人の師範代たちが、それぞれの教室でこうした雰囲気をつくりだしていることでしょう!
学衆さんたちも、この記事を読んだら、ぜひ教室で話題にしてみてくださいね。稽古とEdistを行ったり来たりしていただくと、編集工学がもっと楽しく感じられるはず!
マツコ’s plus One!?
49[守] 定常コースの教室名一覧はこちら
49[守] 速修コースの開講をつげた速報記事はこちら
⦿マンガのスコア LEGEND51梶原一騎① 異端にしてど真ん中
⦿マンガのスコア【最終回】LEGEND51梶原一騎② 泥海の中から
今月は堀江さんのマンガのスコアを推します。
初回手塚治虫と対にして、ついに梶原一騎をもって大連載が完結しました。
途中からは「早く終わらせたい」がモチベーションのようでしたが、手を抜かないコンパイル力と幼な心の持ち込み方など内容の面白さはもちろんのこと、筆を止めない生真面目さ、真摯さからいつしか職人の域に。うちうちでは画伯や漫匠と呼ばれるまでになられておられました。
第二フェーズではどのようなエディストシップを発揮してくださるのか、まだまだ目の離せないライターのお一人です。──後藤 由加里
ほんとに、ほんとに。堀江さん、完走おめでとうございます!すばらしい連載がエディストから誕生しました。
⦿マンガのスコア LEGEND51梶原一騎① 異端にしてど真ん中
⦿マンガのスコア【最終回】LEGEND51梶原一騎② 泥海の中から
ついに「マンガのスコア」完結です。「LEGEND01手塚治虫」が「2020/03/21(土)11:32」に公開ですから二年以上にわたる大連載となりました。手塚治虫から進撃の巨人や鬼滅の刃まで、ホリエさん、本当におつかれさまでした。実は連載当初から松岡校長が「マンガのスコア」の大ファンで、会うごとにホリエさんを絶賛し、応援し続けてくれていました。編集学校外においても、Twitterを通して江口寿史先生から「書かれている内容がかなり正確で感心しました」とお褒めの言葉をいただくこともありましたね。だけどホリエさん、さすがにここまでやり切ると燃え尽き症候群になってはいやしないかと心配になってちょこちょこ連絡してみると、全然そんなこともないようですのでご安心を。実は実は現在も番外編を鋭意制作中です。そしていよいよ次は書籍化ですね。まだまだブレーキはかけないでくださいね。読者のみなさんもバージョンアップした「ホリエ 2.0」をどうぞお楽しみに!
──金 宗代
編集部もこの日を今か今かと待ち望んでおりました。2年半。もうできまへん、となげきながらも、深みを増し続けてLegend50を描ききった堀江さんに、心からの敬意とあこがれを思います。
何よりも、特筆すべきは、金副編集長と堀江画伯のタッグではないでしょうか。連載をつらねるごとに息もばっちり、あうんの呼吸になってきて、無理難題もなんなく乗り越え、ああ信頼関係にきゅん♥ この後、ぜひお二人のお祝い対談をお願いいたします!
マツコ’s plus One! ※マンガのスコア にちなんで、嘆きのスコアを?で表現してみた
堀江画伯;【嘆き】4 nami ????
2021新春放談企画「エディスト・フェーズがついにきた!」 其の参 -ランキング独占、マンガの模写
堀江画伯:【嘆き】2 nami ??
2022新春放談 其の弐 -マンガのスコア、書籍化間近か?! 「エディスト、装い新たに大ブレイクだ!」
さて。
「絵つながり」ということで、マツコは今月、こちらをオシて終わりたいと思います。へもいですね~。
海辺の町の編集かあさんから、なごみのイラストが届くのを今後も楽しみにしています♪
エディスト、幅がひろいったら(笑)
マツコ’s plus One!
海辺の町の編集かあさん vol. 4 2歳のディープラーニング(画:浦澤美穂師範)
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2022年6月の記事から、エディスト編集部の”推しキジ” を厳選してお届けしました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。