この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

2023年ラストの推しキジ、発表!
毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーひとりひとりが厳選した、見逃せない ”今月の推しキジ” をお届けします。みなさんのお気に入り記事はありましたか?
推しキジを読んでくださっている皆様の中で、推しキジをPickする側として参加してみたい方がいらっしゃれば、ぜひ編集部にご一報ください。2023年、Edist推しキジの歴史に、ご自身のコメントを刻んでみませんか。
◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範、松原朋子 師範代
⦿【12/20開催】クリスマスは本楼で!2年ぶりに本楼エディットツアー開催【生演奏あり】
上杉、一肌脱ぎます。12/20のエディットツアーで生演奏します。楽器も持ち込みます。お越しの方は、もれなく音楽で編集を体験できます。
それ以上の魅力は、野菜ソムリエの若林牧子[守]番匠が食を編集し、素敵なお食事を堪能できることです(こちらが主な目的の方も大歓迎です^^)。
さらに阿久津健花伝師範によるクリスマス感・高級感あるアイキャッチと、梅澤奈央師範の読者目線のあたたかなテキストで、まるでディナーショーの招待状のようなエディスト記事ができあがりました。
先日の50[守]の伝習座で、松岡校長の言葉に「見立てはお遊びではなくもっと強烈なもの。王手飛車どりのようにギリギリ勝負」とありました。今回のツアーも、お遊びではない、これでもかというほどのディナーショー仕立てで設えてまいります!── 上杉 公志
しかし、お料理もすばらしく手が込んだもので、編集学校では見られないオシャレさだったと林頭談。マエストロ上杉さんと若林師範の組み合わせで、来春あたりのリバイバルを待ちたいゾ!
マツコ’s plus One!?
吉村林頭の記者力を存分に感じる編集ディナーショーのレポートはこちら。臨場感あるぅ〜
⦿X’masエディットディナーショー初開催!オネスティ上杉が奏でる編集WS
⦿【エアサックス加藤の三度目の突破05】歴史的快挙そして新たなる野望
を推します。
「いじる」って難しいテクニックだと思うんですよね。
編集学校のメディアで紹介することって、どうしても「こううまく編集できました」という成功例が多くなってしまうと思うのですが、締まらない過程も併走しながら、ある程度つまびらかに紹介していくというのは、結構貴重なんじゃないでしょうか。もちろん、ご本人のトライもアドバイスもそれぞれに編集工学的な腑分けがあるから、発見的に読むことができるようになっている。
優等生がみるみる成長する記録ではないですが、よろよろ進んでいくエアサックス加藤さんは、自然と応援したくなってきます。まねするのが難しい筆の芸なんですが、なんとか盗めるところはないかなと追いかけております。
それにしても編集天狗とは誰なんだ……。皆目見当もつきませんな。 ──川野 貴志
マツコはあの、松岡正剛校長オシなメンズYADOKARIメンバーズによる鼎談記事をまとめたところから、ずーっと気になっていますです。
そして、編集天狗が誰なのかってことも。しかも編集天狗が2人いるらしいって、皆さんご存じでしたか?!
ちなみに、そもそもEdistでは最近、DUSTカテゴリーに該当する記事が少ないんですよねぇ。エアサックスとオツ千ぐらいですね。もっとDUSTYなネタはたくさん現場にあるはずだけど、やっぱりDUSTは難しい、というEdistライターさんたちからの声も聞こえてきます。
しかし、マツコ的には、たとえば、、、竹岩直子さんのDUSTとか、丸洋子さんのDUSTとか、深谷もと佳さんのDUSTも見てみたい。林朝恵さんはきっとDUSTも上手そうだ…。なんて、勝手な独り言をつぶやいてみました。
マツコ’s plus One!
「YADOKARI」を知らなきゃ、あなたはEdistモグリ?!
⦿推し活の始まりはいつ? ──松岡正剛オシな若きメンズの生態(1)
編集天狗は2人いる?!
「ナツセン」に続く「アキセン」は今を走る49[破]師範代とエディストカメラ部のコラボ。
[破]師範代の選本と言葉に寄り添うようにカメラ部メンバーが撮影を試みました。本のらしさを掴み、イメージを膨らませて写真というメディアに落とし込む。「本を撮る」というメディエーションは、連想力と要約力が求められるお題なのでみなさんもお手元にある本で年末年始にぜひ遊んでみてくださいね。<本の写真を贈りあう文化>をカメラ部から発信していきたいです。──後藤 由加里
マツコ’s plus One! カメラ部、petitクロニクル〜
?2022/7/16 エディストカメラ部誕生!メンバーはたった3人
?2022/7/25 イシス編集学校 公式インスタグラムはじめました
?2022/8/10 インスタ連載「夏に読みたい千夜千冊」スタートしました!
?2022/8/21 一挙公開!エディストライターが選ぶ「夏に読みたい千夜千冊」
?2022/11/19 49[破]師範代が選ぶ「秋に読みたい千夜千冊」
イシス編集学校のインスタ・アカウントはこちら! [ISIS_Edit_School]
おしゃべり病理医・小倉加奈子が止まらない。
「おしゃべり病理医」シリーズ(CCCメディアハウス)の二冊目が刊行されたかと思えば、経産省「未来の教室」プロジェクトに参画し、編集工学研究所とコラボして動画教材をつくる。教材の中では、病院に自転車で乗り込んだかと思えば、DJブースで「レッツMEdit Q〜!」とノリノリで叫ぶ。
続けて、第二弾も制作し、小児科医のレジェンドや元ラグビー日本代表との対話をそつなくこなす。そして次には何が来るのかと思えば、母校であり勤務先の順天堂大学内に「MEdit Lab 順天堂大学STEAM教育研究会」を発足、ホーページを立ち上げた。
千夜千冊のように連日連夜というわけではないが、サイト内で連載を4本も掛け持ちし、コラムを書きまくっている。LINEスタンプもつくって、細胞の絵を描きまくっている。
エディスト記事にも書いている通り、小倉加奈子は「[離]をつくりたい」と願い、MEditLabを立ち上げた。小倉加奈子にとって、MEditLabは小さな[離]であり、自身に課したコラム連載は小さな千夜千冊なのである。
ともかく、小倉加奈子は止まらない。やめられない、止まらない。だからMEditLabは、かっぱえびせんでもあるわけだ。このことこそ、小倉加奈子から学びたい。誰もが一つでいいから自分だけのかっぱえびせんをつくるべきではないだろうか。
ちなみに、来年1月にスタートする多読ジムSeason13はMEdit Labとコラボします。どうぞお楽しみに!──金 宗代
マツコ’s plus One! 見つけた!ニュースなMeditLab★
?教育新聞 医学を中高生のSTEAM教育に 順天堂大が研究会を立ち上げ
?学校法人順天堂のプレスリリース 課題を見つけ、解決する力を育む医学部初のSTEAM教育への試み「MEdit Lab 順天堂大学STEAM教育研究会」が発足、専用サイトオープンへ
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2022年11月の記事から、エディスト編集部の”推しキジ” を厳選してお届けしました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。