【ISISCORE】47都道府県中、この6県だけ「ないもの」とは?

2020/02/15(土)19:29
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秋田県、群馬県、鳥取県、島根県、愛媛県、長崎県──。

おいしい米産地ランキングではない。おすすめ秘境温泉ランキングでもない。アニメの聖地ランキングとも違う。これら6県には、あるイシス的共通項がある。

 

2000年にインターネット上に生まれた編集学校は、今年7月、20周年を迎える。日本でのADSL実験が1999年4月から実施されたことを考えると、かなり先駆的だ。開校当初の第1期に、たった12人の師範代(編集コーチ)から始まった学校は、いまや600人を超える師範代を輩出するに至る。

 

その分布は実に日本全国に広がっているかのように見えた。しかし、20年経てなお、師範代空白の地が、国内に存在する。それが、前述した6つのエリアである。47都道府県のうち6県、つまり、日本の約13%の地域で、いまだかつて、師範代が誕生したことがないのだ。

折しも2月22日、23日には、鈴木康代[守]学匠の自発的呼びかけにより、「エディットツアースペシャル」とよばれる編集ワークショップが全国で開催される予定だ。20個所以上の地で、師範代・師範たちがインターアクターとなり、同時多発的にワークショップを実施する。プランニング編集も佳境に差しかかる今、これら6地域を看過はできないだろう。

日本を飛び越えて、カナダ、アメリカ、フランス、イギリス、タイ、インドネシア、中国、韓国など、海外から参加する師範代も増えた。世界各地で編集力が駆使され、地域の編集・再編集に向けて機運が高まっている。創立20周年を機に、6県は編集肥沃地帯に転じるのだろうか。

  • エディスト編集部

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    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。