主演女優 小倉加奈子ーおしゃべり病理医のMEdit Labo 10shot

2020/11/27(金)15:12
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 編集工学研究所と順天堂大学による共同プロジェクト「おしゃべり病理医のMEdit Labo-医学(Medicine)×編集(Edit)で世界を読む」の医学教育コンテンツの撮影は四日間に及んだ。大きく3つに分かれるコンテンツのうち、「医学×歴史」は順天堂大学日本医学教育歴史館で、「医学×読書」は本楼で撮影が行われた。最後の二日間は順天堂大学附属練馬病院がロケ地となり「医学×バイオ」を撮影する。プロジェクトの企画者小倉加奈子析匠の職場でもある。

 今回は11月23日最終日の撮影現場風景をいち早く10shotでお届けします。

 

10:00 全編において主演を務める小倉加奈子(企画・主演)。吉村堅樹林頭(企画・運営)と本番直前まで台詞をチェック。

 

10:05 手術室前から撮影スタート!「ツッカム正剛」出演のために購入したDr白衣が衣装となる。

 

10:30 現場を取りまとめるのは撮影監督の小森康仁(中央)。撮影クルーも小森の依頼でプロが担当。

 

11:00 会議室をスタジオに編集し、ウイルスバトルゲームに遊ぶ病理医の後輩たち。ルールも台詞もばっちり頭に入っている。

 

意外とルールが複雑なウイルスバトルゲーム。金宗代(企画)の的確なディレクションで台詞の精度をあげていく。

 

男くさい撮影現場できめ細やかにケアする衣笠純子(制作助手)。撮影の合間にすかさずヘアを整えたり、衣装の埃をとる。

 

11:30 ウイルス役のしんしんとながせくん(上)、人間役のかりんちゃんとあすみちゃん(下)。マスク着用の撮影でも目で演技する役者揃い。

 

ゲームカードは全て小倉の手作り。ウイルス・感染経路・防止策を愛らしいイラストで表現。

 

15:00 昼休憩後は病理検査室へ!組織をガラススライド標本にするプロセスを臨床検査技師が実演する。「先生、いつもよりゆっくり目でお願いします」

 

こちらは病理診断室。いつものDr服に着替えてガラススライド標本を顕微鏡で覗く小倉先生(中央)。「いつもこれで小倉先生に最終確認してもらうんです」5人同時に同じ標本を見ることができるという。

 

休憩タイムに病理診断室内にある”小倉部屋”に侵入。「今年個室をもらったのが嬉しくって書を飾ってるんです」

 

18:20 「手術室に行ってきます」お着替えをしていざ手術室へ。着慣れぬDr服にやや緊張の表情を浮かべる殿方四人衆。

 

18:30 何部屋かある手術室の中でも一番スタンダードなところで映像素材を撮影。手術室は想像以上に情報が多い。

 

病院の音を集音し、オリジナル曲を作曲する上杉公志(音楽担当)。小倉の心拍数を録音し(上)、五線譜に落とし込む(下)。

 

20:30 撮影終了!

 「笑顔がデフォルトなんです!」と発していた小倉は撮影終了の安堵に満面の笑顔を浮かべ、颯爽と自転車で帰路についた。プロジェクトチームは2月のリリースに向けてこれから編集に取り掛かる。

 

  • 後藤由加里

    編集的先達:石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。