この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
少し早いですが、4月のDo-Sayをお届けします。
3月は日本中で多くの方々が年度末を迎えますよね。そんななかで、イシス編集学校の3月は感門之盟が3回に分けて行われるという、感門特集月間になっていました。
最後を飾るのは、3月29日、[遊]物語講座17綴の績了式です。ここには、漫画家の近藤ようこ氏がゲスト参加!!!物語に関心のある皆様は、講座受講者以外も、もちろん参加が可能です。ぜひさらに物語への知見を深める機会に、ご活用ください。
そして、迎える4月の最初に予定されているのが、4月5日の伝習座です。伝習座は2024年から装いを新たに、新スタイルでリニューアルされました。これまでの伝習座は、指導陣のみへのクローズドな研鑽の機会でした。それがいまや、Live配信・無料公開してしまうというほどにオープンな学びの機会になります。今回は、田中優子学長が講義を担当、「江戸のあやかり編集術」についてお話しいただきます。こちらもどうぞお見逃しなく。
さあ、編集爛漫、編集満開な春ですよ~。
今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます!
(今月のカバー写真は、4月のアイテム「桜餅」)
2025年3月29日(土)ISIS Festa&感話集 with近藤ようこ氏
吉村堅樹林頭たっての希望で、漫画家の近藤ようこさんをゲストにお迎えし、[遊]物語講座17綴の績了式を《ISIS FESTA SP&第87回感門之盟 感話集》として開催。どなたでもご参加いただけます。
詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事【3/29開催】ゲストは近藤ようこさん!ISIS FESTA&感話集
▶ 関連記事 近藤ようこ 中世説話ものから現代ものまで【マンガのスコア LEGEND04】
2025年4月5日(土)第179回 伝習座 開催
「江戸の肖り編集術」をテーマに、田中優子学長の講義入り伝習座が行われる。すべての方が無料で視聴できる新スタイル、どうぞご参加下さい。
詳細はComing soon!
2025年4月12日(土)オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶ 関連記事 【オンライン・無料】3月11日(火)に学校説明会開催します
2025年4月14日(月)第54[破] 開講
第54期[破]が開講を迎える。お申し込み締め切りは3月30日、お急ぎください。
詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事 「編集を続けてください」田中優子学長メッセージ【86感門】
▶ 関連記事 速報! 53破・突破式後の橋がかりトーク【85感門】
▶ 関連記事 イキイキ!うごめく!春を待つ魚たちの饗宴ーー54[破]”出世魚”教室名発表【86感門】
2025年4月19日(土)創守座 開催
次回基本コース[守]の開講を控える指導陣たちが一堂に会して行う研鑽会が開催される。
基本コース[守]、詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事 「たくらみ」に満ちた世界定めへ ―54[守]創守座―
▶ 関連記事 「書くこと」へ向かえ――54[守]第2回創守座
2025年4月20日(日)第43期[ISIS花伝所]編集コーチ養成コース 受講ガイダンス
師範代養成コースが始まる。この日は、受講者必須参加のガイダンスを開催。花伝所へご参加の方は、お急ぎください。
詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事 【田中優子の学長通信】No.02 花伝敢談儀と新たな出発
▶ 関連記事 「わたし、迷っています。」田中優子学長、セイゴオ誕生日に驚きの告白
2025年4月24日(木)Hyper-Editing Platform [AIDA] AIDA OP(アイダオープン)2025開催
編集工学研究所が主催する次世代リーダーに必須の編集力を鍛えるリベラルアーツ・プログラム「Hyper-Editing Platform [AIDA]」。2025年10月開講に先立ち、 [AIDA]を体験できるイベント「AIDA OP(アイダオープン)」を4月24日(木)に開催。ゲストに社会学者 大澤真幸さんが登壇。ご参加お待ちしています。
詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事 4月24日(木)開催|Hyper-Editing Platform [AIDA]をひらく、AIDA OP(アイダオープン)2025
2025年4月25日(金)オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶ 関連記事 【オンライン・無料】3月11日(火)に学校説明会開催します
2025年4月27日(日) 第55期[守]基本コース、申込締め切り日
基本コース[守]が開講。今シーズンは、田中優子学長が初めて師範代に挑戦する期。ご一緒に、新たなことに挑戦してみたい方は、新しい学びをどうぞ。ご参加お待ちしています。
詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事 ついに田中優子師範代の教室名発表!―55[守]新教室名【86感門】
2025年4月27日(日) 日本哲学シリーズ輪読座 新シーズン 開講
図解で古典を読み解く輪読座、この4月から新シーズンがスタート。今回は『古今和歌集』『新古今和歌集』両読み!
詳細・お申込はこちら
▶関連記事 ★10/27(日)スタート★『古事記』『日本書紀』あわせ読みプラス『三国史記』も?!【日本古典シリーズ 輪読座】
▶関連記事 石碑が伝える古代の半島と倭国の関係【輪読座「『古事記』『日本書紀』両読み」第二輪】
▶関連記事 「三冊屋」スタイルの輪読で日本古代史“空白の4世紀”に迫る【輪読座「『古事記』『日本書紀』両読み」第一輪】
2025年4月30日(水)オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶ 関連記事 【オンライン・無料】3月11日(火)に学校説明会開催します
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。