この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
2024年12月、いよいよ「多読アレゴリア」がスタート。12のテーマ性を持ったクラブが始動します。みなさんはどのクラブに参加するか、もう決めましたか? 師範・師範代たちが、興味・特性を最大限生かして、各クラブを企画・運営していきます。
オツ千メンバー・プレゼンツ、千夜をもっと遊興する?
終活をそろそろ視野に入れてみる?
大河ドラマ大好きな私はいませんか?
もちろんほかにも多彩なテーマでお待ちしています。
お申し込みを12月1日まで受け付けていますので、お急ぎください。
今までの多読ジムを継続する皆様はもちろんのこと、新たなクラブ活動を始めて、編集をより体感・充実して、編集のある毎日へ♪
その他にも、参加いただけるイベントを予定しています。
さあ、今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます!
(今月のカバー写真は、12月のアイテム「除夜の鐘」)
2024年12月1日(日) 第54期[守]「創守座」開催
ただいま開講中の第54期[守]指導陣が集まり研鑽を行う場、創守座(旧伝習座)が開催される。
▶ 関連情報 柱の傷もメトリック ―54[守]創守座―
▶ 関連情報 師範代たちは物語を編む・読む・進む――54[守]創守座ルポ
▶ 関連情報 うま味を引き出すミソは師範代―54[守]創守座・フライヤー語り―
▶ 関連情報 回答に触発され、創発へと向かえ ―54[守]創守座―
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2024年12月2日(月) 多読アレゴリア スタートします!
12月2日から開始されるイシス編集学校の新しいコース「多読アレゴリア」がスタート。参加するクラブを選んで、日常に編集を!彩を!
詳細・お申込はこちら
▶ 関連記事 ネオバロックとは何なのか!?そこに生まれた多読アレゴリア
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2024年12月7日(土) Hyper editing platform[AIDA] Season5 第3講開催
次世代リーダーの研鑽と共創の場、Season5。3月までの半年間、合宿を含む全6回のリアルセッションと、イシス編集学校のメソッドを取り入れたオンライン稽古とで構成される。今期のテーマは「型と間のあいだ」。
▶関連情報 Hyper editing platform[AIDA]Season5 10月12日 開幕
2024年12月7~8日(土日) 第42期 ISIS花伝所 キャンプ開催
編集コーチ養成講座である花伝所の終盤、指南編集 トレーニングである「キャンプ」が行われる
▶ 関連情報 42[花] 問答条々 動き続ける花伝所の3つの「要」
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2024年12月10日(火) 『昭和問答』 出版イベント@浜離宮ホール
田中優子学長と松岡正剛校長の問答シリーズ第三弾として岩波新書『昭和問答』が10月18日に刊行。12月10日(火)18:30~は、浜離宮ホールにて記念トークイベントが開催される。足掛け3年におよんだ二人の「昭和問答」を映像で振り返りながら、そこから汲み取るべき日本の将来のための考え方や方法論をさらに探ります。語り手は田中優子学長、ご参加ください。
詳細・お申込はこちら
▶ 関連情報 12/10(火)開催!岩波新書『昭和問答』出版記念トーク「喪失から創出へ――松岡正剛との対話」
2024年12月13日(金) オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶ 関連記事 【オンライン・無料】2025春 学校説明会は12月13日開催です
2024年12月14日(土)物語講座第7綴 蒐譚場
物語講座の会期中、1度だけ一同が介して物語を学ぶ機会、それが蒐譚場(しゅうたんば)。叢衆、師範代、師範が集い、1日をかけて物語を読み、物語を語り、物語を編む格別な1日が開催される。
▶関連情報 [15綴・物語講座]「あいだ」を物語る、リアル稽古・蒐譚場
▶関連情報 三日間の物語 10shot Clip 13[物語]蒐譚場・45[破]46[守]伝習座
2024年12月15日(日)第42期花伝所、放伝
入伝式以来、走り続けてきた花伝所第42期が放伝をむかえ、すべての演習が修了する。
▶関連情報 42[花] 問答条々 動き続ける花伝所の3つの「要」
2024年12月16日(月) 『問いの編集力』出版イベント@ジュンク堂池袋本店
編集工学研究所社長、安藤昭子による『問いの編集力』出版記念トークイベントが
開催。ぜひご参加下さい。
詳細・お申込はこちら
▶関連情報 チーム渦によるブック・レビュー:『問いの編集力』×3× REVIEWS
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2024年12月19日(木) エディットツアー 特別編 ~音楽と編集のクリスマス~
今年も開催!多読アレゴリア「音づれスコア」をナビゲートする、作曲家としても活動する、桐朋学園音楽大学作曲科卒業の上杉公志 師範代、同大学卒でピアニストの瀬尾真喜子 師範代とともに、生演奏に加え、編集を体験するエディットツアーを実施。毎年恒例、野菜ソムリエ、食と農のコーディネーター若林牧子番匠がお手製クリスマス・フードをふるまう予定。
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▶関連情報 2023年:キャベツも少女もランタンも。凸凹な情報がプレゼントになるクリスマス・エディットツアー【音楽と編集のゆうべ】
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2024年12月21日(土)オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶関連情報 編集とは何か? ー 吉村林頭の編集解説
2024年12月22日(日) 日本哲学シリーズ輪読座 新シーズン 第3輪
図解で古典を読み解く輪読座、10月から始まった新シーズンの第3回目開催。
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▶関連記事 石碑が伝える古代の半島と倭国の関係【輪読座「『古事記』『日本書紀』両読み」第二輪】
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2024年12月25日(水) 『情報の歴史21増補版』 刊行
『情報の歴史21』増補版は、2020年までを追加した再増補版に2022年・2023年がさらに追加されての刊行。編集工学研究所サイトから購入いただいた方には、検索できる電子PDFを無料で提供。
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過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。