この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。
2024年11月の行事をまとめて一挙ご案内いたします。10月からいろいろな講座が開講したばかりで、イシス編集学校は静かな時を迎えると思いきや、なんのその。今月11月も盛りだくさんの活動が皆さんを待っています。
さあ、今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます!
特に、12月2日に開講の新プログラム「多読アレゴリア」が注目です。11月中にしっっかりとお好きなテーマを見つけて、どうぞご乗船ください。
(今月のカバー写真は、11月のアイテム「酉の市の熊手」)
2024年11月3日(日) 多読アレゴリア 工冊會
12月2日から開始されるイシス編集学校の新しいコース「多読アレゴリア」の指南役が一堂に会して研鑽。
▶ 関連記事 ネオバロックとは何なのか!?そこに生まれた多読アレゴリア
▶ 関連記事 早い者勝ち? 多読アレゴリアとは何か!!!!!!!!!?
2024年11月9日(土) Edit Tour Japans 奈良 開催
「奈良:神社で編集遊び・短歌をつくる」
14:00-15:30は、等彌神社に集合!奈良にゆかりのあるイシス編集学校の師範・師範代・学衆たちが、編集ワークショップを開催。ナビゲーターは、松井路代さん、矢倉芳夫さん、登田信枝さん、登田一穂さん。
お申込はこちら
2024年11月9日(土) Hyper editing platform[AIDA] Season5 第2講開催
次世代リーダーの研鑽と共創の場、Season5が開講。3月までの半年間、合宿を含む全6回のリアルセッションと、イシス編集学校のメソッドを取り入れたオンライン稽古とで構成される。今期のテーマは「型と間のあいだ」。
▶関連情報 Hyper editing platform[AIDA]Season5 10月12日 開幕
2024年11月16日(土)律師のサロン「本楼共茶会」開催
“ほんろうともちゃかい”と読む律師が主催するサロンを毎月開催。イシス編集学校に入門者が、未入門の方々をお誘いして、共に本楼でのひと時を過ごせる新企画。お知り合いを見つけてご一緒にいかがですか。贅沢な本楼時間を!
■日時:2024年11月16日(土)14:00-16:00
■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)
■対象:イシス経験者の方は、未入門の方とご参加ください
未入門の方は、イシス経験者とご参加ください
■費用:1名 1,000円(税抜)
※2名からお申込み可能です
3名以上のお申込みも大歓迎!
■持ち物:新書もしくは文庫を“一人一冊”お持ちください
■詳細・申込:本楼共茶会2024年11月16日(土)
▶ 関連記事 日本に絵巻かれた本楼共茶会(第1回 開催レポート)
2024年11月17日(日) [破]選評会議
[破]で開催される「アリスとテレス賞」(AT賞)の選評会議を開催。
▶ 関連記事 編集用語辞典04[アリスとテレス大賞]
▶ 関連記事 アリストテレス賞選評会 42[破]
2024年11月24日(日) 第53期[破] 破天講 開催
10月に開講した第53期[破]の指導陣が集まり研鑽を行う場、破天講(旧伝習座)が開催される。
▶ 関連情報 目指すは師範代輩出!――野望の萌す伝習座
▶ 関連情報 ◎伝習座速報◎52期の破、25歳の「別」
2024年11月24日(日)多読ジムSeason20 修了、多読アレゴリアへ
[多読ジム] Season20が修了、次回は12月2日から新プログラム「多読アレゴリア」に切り替わる。様々なテーマのクラブをご自身で選んで参加ができる。今までの多読ジムに参加したい方は「多読ジム・クラシック」へ。新たにお好きなテーマを選んで参加されたい方もぜひお待ちしています。
多読アレゴリア へ新規お申し込みはこちらから
2024年11月24日(日) 日本哲学シリーズ輪読座 新シーズン 第2輪
図解で古典を読み解く輪読座、10月から始まった新シーズンの第2回目開催。
詳細・お申込はこちら
▶関連記事 南北朝動乱を引き起こすパクス・モンゴリカとは【輪読座「『太平記』を読む」第五輪】
▶関連記事 既存の仕組みの再編集に向き合う時【輪読座「『太平記』を読む」第四輪】
▶関連記事 『太平記』に乱世を見つめる方法を思う【輪読座「『太平記』を読む」第三輪】
▶関連記事 <速報>講座始動レポート【輪読座「『太平記』を読む」第一輪】
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。