この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ–セイ)」。2024年7月の行事をまとめて一挙ご案内いたします。
7月はいよいよ4月にISIS Co-missionに就任された、劇団こまつ座代表・井上麻矢さんによる特別講義の開催です。「松岡先生の編集学校で、すべてを学びました」とおっしゃるように、編集学校での学習歴がおありの麻矢さん。当日参加が難しい方も、事後でのアーカイブ視聴ができるそう。ぜひご参加下さい。(お申込はこちら)
では、今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
(今月のカバー写真は、7月のアイテム「笹の葉」)
2024年7月7日(日) 第41期花伝所 放伝
5月11日に行われた入伝式以来、走り続けてきた花伝所第41期が放伝をむかえる。ラストとなる敢談儀は8月に開催。
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2024年7月12日(金) オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶ 関連記事 【無料・オンライン】世界の見方がガラリと変わる!4/27(土)イシス編集学校 学校説明会を開催します
2024年7月14日(日) 第53期[守]特別講義 井上麻矢の編集宣言
基本コース[守]では、毎期、各界著名人を招いて「特別編集講義」を開催する。2024年春期は、ISIS Co-missionメンバーこまつ座代表の井上麻矢氏が登壇。編集学校に未入門の方もご参加いただけます。
一般の方のお申込みはこちら
※53期受講中の方は教室からお申し込みください
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2024年7月23日(火) ISIS FESTA スペシャル『情報の歴史21』を読む 手嶋龍一編
驚異の世界同時年表『情報の歴史21』の読み方を知識人が次々語るトークシリーズ。
今回は、元NHKワシントン支局長、外交ジャーナリストの手嶋龍一さんをゲスト講師にお迎えしての開催。どうぞご参加下さい。
お申込みはこちら
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■日時:2024年 7月 23日(火) 19:30~22:00
■参加費
リアル参加4,000円(税込4,400円)
オンライン3,000円(税込3,300円)
■会場
リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)
オンライン参加:お申し込みの方にZOOM アクセスをお送りします。
※リアル参加もしくはオンライン参加のどちらかをご選択いただけます。
■定員:リアル参加につきましては先着20名となります。
■参加資格:どなたでもご参加いただけます。
■参加特典:お申込者限定のアーカイブ動画あり(視聴期間:1カ月程度)
■お問い合わせ:front_es@eel.co.jp
2024年7月25日(木) オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。編集術を簡単に体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
お申込はこちら
▶ 関連記事 【無料・オンライン】世界の見方がガラリと変わる!4/27(土)イシス編集学校学校説明会を開催します
2024年7月27日(土) 多読ジムスペシャルコース第5弾「佐藤優を読む」オープニングセッション
これまで各界のトップランナーたちをゲストに招き、オリジナル講座を提供してきた多読ジムスペシャルの第五弾「佐藤優を読む」。この日は、元外務省主任分析官で作家の佐藤優さん自らによるオープニングセッションが行われる。
お申込みはこちら(突破者限定)
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2024年7月28日(日) 日本哲学シリーズ輪読座「『太平記』を読む」 第4輪
図解で古典を読み解く輪読座は、4月から新シーズンが始まった。今回のテーマは『太平記』。第4回目は、「後醍醐先帝、隠岐流罪。児島高徳、後醍醐先帝にメッセージを伝える」をテーマに開催。
詳細・お申込はこちらから
▶関連記事 <速報>講座始動レポート【輪読座「『太平記』を読む」第一輪】
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。