この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が校長をつとめるイシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ–セイ)」。2024年2月にイシス編集学校で予定している行事をまとめて一挙ご案内いたします。
2024年も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
(今月のカバー写真は、2月のアイテム「豆まきの豆」)
2024年2月1日(水) ISIS FESTA スペシャル『情報の歴史21』を読む 第十弾 安藤礼二篇
驚異の世界同時年表『情報の歴史21』の読み方を知識人が次々語るトークシリーズ。今回は、ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA]に講師としても登壇した安藤礼二さん(文芸評論家、多摩美術大学教授)が登場。
▶関連情報 「『情報の歴史21』を読む」第十弾「安藤礼二編」2月1日(木)開催決定。縄文?祝祭?折口?大拙?井筒俊彦?
▶申込はこちらから:『情報の歴史21』を読む 第十弾 安藤礼二篇
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■日時: 2024年2月1日(木) 19:30~22:00
■対象:イシス編集学校未入門の方もご参加いただけます
■参加方法:リアル参加(世田谷区豪徳寺)or オンライン(Zoom)
■参加費:リアル参加4,400円(税込)★先着20名様
オンライン3,300円(税込)
■参加特典:お申込者限定のアーカイブ動画(視聴期間:約1ヶ月)
■申込締切: 2024年2月1日(木)AM10:00
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2024年2月3日(土)エディットツアー特別編「今こそ、読書で遊ぶ」
「読書」をテーマに、「目次読書法」など松岡正剛流の読書術の極意をワークショップ形式で体感していただく特別編を、松丸本舗伝説のブックショップエディターでもある小川玲子さんがナビゲート。編集初心者の方が対象、お誘い合わせの上ご参加ください。
▶関連情報 今年こそ読書をもっとおもしろく!2/3(土)セイゴオ流読書術を体感するスペシャルエディットツアーを開催します
▶申込はこちらから:エディットツアー 特別編「今こそ、読書で遊ぶ」
2024年2月4日(日) 物語講座16綴 績了(績了のためのお題締切日)
2023年10月からスタートした物語講座が績了を迎える。
▶関連記事 物語が芽吹く条件とは [遊]物語講座16綴 蒐譚場
2024年2月10日(土) Hyper editing platform[AIDA] Season4 第4講 開催
次世代リーダーの研鑽と共創の場、Season4の第5講が開講。3月までの半年間、合宿を含む全6回のリアルセッションと、イシス編集学校のメソッドを取り入れたオンライン稽古とで構成される。
▶関連情報 編集工学研究所のFacebook、X(Twitter)、編集学校のインスタグラムで速報更新中
▶関連情報 過去最多の座衆を迎えHyper-Editing Platform[AIDA]Season4「意識と情報のAIDA」開幕!
▶関連情報 【Archive】[AIDA]が描く「編集的社会像」
2024年2月11日(日) 応用コース[破]突破日
[破]応用コースが、4カ月の編集稽古をすべて終え、修了を迎える。
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▶ 関連記事 異物を取り込み、表象に向かう――51[破]伝習座レポート
2024年2月11日(日) 基本コース[守]卒問日
[守]基本コースが、4カ月の編集稽古をすべて終え、修了を迎える。
▶ 関連記事 肌感覚――石垣の狭間から◆52[守]師範代登板記#01
▶ 関連記事 edit=to give out 「きめる/つたえる」編集とは【52[守]伝習座】
2024年2月13日(火)オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。ナビゲーターは米田奈穂師範。内容をご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にも対応。
▶ 関連記事 【無料・オンライン】2/13(火)20時~ イシス編集学校・学校説明会が開催されます。ナビは大学司書!
▶ 申込はこちらから
2024年2月14日(水)[破]エディットツアー
イシス編集学校の[破]応用コースの編集術の一端を体験できるワークショップ。[破]の指導陣たちがナビゲート。未入門の方も体験できる機会、ぜひご参加ください。
▶ 申込はこちらから
2024年2月15日(木)目次読書ワークショップ 共読online(第17回)
イシス編集学校校長 松岡正剛 直伝の「目次読書」に「マーキング読書」も加味したスペシャル・カリキュラム。「積ん読」になっている本、目次読書したい本を一冊選んで、ご参加ください。未入門の方も参加可能。
▶関連情報 【ゆらめく読書体験!】2/15(木)20時00分~ 共読online目次読書ワークショップ開催!
▶申込はこちらから
2024年2月22日(木)本楼エディットツアー
2万冊の蔵書を誇るイシス編集学校のブックサロン”本楼”を一般公開し、ワークショップを開催。ナビゲーターは、イシス編集学校師範の高本沙耶さん。どなたでもお楽しみいただける内容です。
▶申込はこちらから
2024年2月25日(日)オンライン学校説明会
イシス編集学校の学校説明会を開催。ナビゲーターは森川絢子師範。内容をご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にもお答えします。
▶ 関連記事 どうする、情報洪水?! 思考停止を打開する編集の“型”と”方法” エディットツアー
▶申込はこちら
2024年2月25日(日) 輪読座「富士谷御杖の言霊を読む」
日本言語論シリーズ第一弾として、輪読座が10月からスタート。今期は、「富士谷御杖の言霊を読む」、江戸時代の中期から後期にかけて、本居宣長や賀茂真淵らの学問を摂取しながらも批判し、まったく新しい「言霊論」という見方を展開した知る人ぞ知る異才の国学者だ。
輪読座は1回ずつでも参加が可能。ご参加希望の方はお問い合わせください。
▶詳細・申込はこちら
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過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。