この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
5月には松岡正剛校長の千夜千冊が執筆総数1800夜を迎えるというビッグイベントがありました。エディストでは林朝恵師範によるお祝記事(【松岡正剛 映写室 Take-05】を掲載しているので是非お読みください。
続いて、6月のビッグ・イベントのひとつは、なんといっても、松岡正剛校長直伝プログラム「世界読書奥義伝 第15離」がはじまることでしょう。離へ入院される皆様へ、経験した離学衆であるエディスト編集部メンバーから、エールを送ります。
それでは6月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。
【2022年6月】
2022年6月4日(土) 49[守] 伝習座
開講に向けて、指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われます。4月に始まった[守]を支える師範代・師範・番匠・学匠が集います。
▶ 関連情報 教室を“見立て”れば世界が見える【49[守]伝習座 エディットNOW】
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2022年6月11日(土) 第十五季[離]世界読書奥義伝 開院
2005年に誕生した[離]は今回で15季を迎えます。限定30人を対象に開講する少数制の松岡校長直伝プログラムは、この17年で400人近い受講者を輩出しています。2022年にご参加の皆様、速度と深度をあげてどうぞご健闘を!
▶関連情報 世界読書奥義伝[離]
▶関連情報 14離はなぜ終わらないのか-面影の母から永遠のQを授かる
2022年6月11日(土) 多読ジム 工冊會 開催
多読ジムに関わる冊師、指導陣があつまり研鑽を重ねる場「工冊會」(こうさつえ)が開かれます。
▶関連記事「松岡正剛が語る「多読」の極意──多読ジム第二回工冊會」
2022年6月18日(土) ISISフェスタ『情報の歴史21』の読み方〜村井純 篇
驚異の世界同時年表『情報の歴史21』の読み方を知識人が次々語るトークシリーズ。今回はインターネットの父、ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA]のアドバイザリーボードメンバー村井純氏をお迎えしての開催です。
お申し込みはこちら お申込みはこちら
▶関連情報 『情歴21』第5弾 村井純篇!! シン・インターネット到来!?【ISIS FESTA SP】
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2022年6月25日(土) 学校説明会
基本コース[守]をご検討のみなさまや「編集」にご興味のある方など、どなたでも参加できる学校説明会。コロナ禍をへて、ようやくリアル開催。ブックサロンスペース「本楼」にて、15名様限定で実施します。受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にもお答えします。参加費無料。
詳細・お申込みはこちら
▶関連情報 「48期 基本コース[守]」
▶関連情報 学校説明会はThinking dive!
2022年6月26日(日) 輪読座 第3輪
2022年春の輪読座では、初めて物理学者である湯川秀樹を取り上げている。6月開催の『日本哲学シリーズ「湯川秀樹を読む」』第3輪は、「物モノと霊モノは対立か、連続か、同根か」。輪読座の心構えのひとつめは“予習禁止”、今からでもご参加いただけます。ご参加希望の方はお問い合わせください。
詳細・お申し込みはこちら
▶関連情報 2022年に湯川秀樹を学ぶ理由【輪読座 第1輪】
▶関連情報 「新奇性」で湯川秀樹を読む【輪読座 第2輪】
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。