この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。今月も皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。9月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。
編集の秋。イベントも目白押しです。
【2021年9月】
2021年9月4-5日(土日) 第77回 感門之盟
「DANZEN ISIS」をテーマに行われた感門之盟(講座修了式)のドラマを、記事を通して思い出してみませんか。
▶関連情報 第77回感門之盟 関連記事
2021年9月18日(土) オンライン学校説明会
10月から開講する[守]をご検討のみなさまや「編集」にご興味のある方など、どなたでもご参加いただけます。「イシス編集学校で学べることとは?」「編集稽古、「教室」のしくみ」を中心にお話します。Q&Aも心行くまでどうぞ。
▶関連情報 「おもてなしが倍返し 学校説明会がリニューアル!」
★9月も、ISISフェスタ開催!
大好評のISIS FESTA エディットツアー・スペシャル、2021夏もオンラインで開催いたします!
テーマも多彩、ぜひご参加ください。詳細・お申し込みはこちら
2021年9月18日(土) ISISフェスタ:軽井沢オンライン・ツアー「つながる読書の方法伝授」
4月にオンライン開催したワークショップ「ツンドク三冊屋」に続く第2弾。編集読書のメカニックをわかりやすく紐解き、共読ゾーンへとナビゲートするのは、中原洋子師範代、浅羽登志也師範のお二人です。
▶関連情報 「イシスフェスタ◎軽井沢 「9.18 爽快共読ワークショップ」のお誘い」
2021年9月23日(木) ISISフェスタ:横浜・鎌倉「9.23 肖り語るたくさんの私★ワークショップ」
4回目となる「横浜・鎌倉エディットツアー」は、[破]の物語編集術を使うワークにチャレンジします。ナビゲーターは、小川玲子師範、大塚宏師範代、そして、「さかえdeつながるアート」代表の岩上百合子さんの3人。
▶関連情報 「イシスフェスタ◎横浜・鎌倉「9.23 肖り語るたくさんの私★ワークショップ」開催」
2021年9月25日(土) 47[破]伝習座、48[守]伝習座
当期の指導陣が集合して行う研鑽の機会である伝習座が行われます。10月開講の[守][破]にむけて、指導陣がチューンナップ、学衆たちを教室へ迎える準備が着々と進んでいます。
▶関連情報 「学匠の知られざる「伝習座お題」【47[守]week6】」
▶関連情報 相槌と藤井聡太と卓袱台と――46[破]伝習座レポート
2021年9月26日(日) 輪読座 第6回
4月から始まった日本哲学シリーズ「柳田國男を読む」の最終講。テーマは『海に囲まれた日本国と「新しい国の学」』。
▶関連情報【輪読座】21世紀にもつながる柳田國男の方法とは?(「柳田國男を読む」第一輪)
▶関連情報【輪読座】蝸牛となる覚悟はあるか?(「柳田国男を読む」第二輪)
▶関連情報【輪読座】農業政策から民俗学へと辿る柳田の思いとは(「柳田國男を読む」第二輪)
▶関連情報【輪読座】21世紀の先取りだった!? 柳田という方法(「柳田国男を読む」第三輪)
▶関連情報【輪読座】「群盲、”柳田”を撫でる」に陥らぬために(「柳田国男を読む」第四輪)
▶関連情報【輪読座】柳田、「口承文芸」なる方法をブルターニュより取り入れる(「柳田国男を読む」第四輪)
2021年9月26日(日) 多読ジムSeason7申し込み締め切り日
応用コース[破]修了者の方は、ぜひ多読ジムで読書筋を育ててください。まずは金代匠からの問診票で適性をチェックしてみてはいかがですか。
▶ 関連情報「受けるべきか、せぬべきか ≪多読ジム問診表≫」
2021年9月28日(火) Hyper Editing Platform [AIDA] 間会 開催
ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA]からうまれた新プログラム、田中優子氏が庵主をつとめる「日本文化サロン 間庵」にて、参加メンバーが一堂に会し、日本文化を深め重ねる「間会」が開催されます。
▶関連情報 サステイナブルの矛盾 AIDA第一講 10shot
★まだまだ続く「千夜千冊エディション20周年突破記念フェア」
全国の書店でお楽しみください。
▶関連情報 各地のフェア、このエディションフェアがすごい!シリーズ
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。