この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校で予定されている活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。今月は、オンラインで全国を駆けめぐる編集の祭典「ISIS FEST Edit Tour」が始まります!旅がしづらい今だからこそオンラインで「地域x編集」を堪能していただけたら幸いです。ゆかりの地、まだ見ぬ関心地域での開催日にはぜひご参加を!
今月も、皆さんとともに、アレコレDOしてSAYしていきます。
それでは2月の「イシスDO-SAY」をどうぞ。
【2021年2月】
2021年2月1日(月)『月刊宣伝会議』(2/1発刊号)に特集「コンセプト発想の技術」(編集工学研究所 安藤昭子による寄稿)が掲載
2021年2月7日(日) 物語講座 第13綴 績了
2021年2月7日(日) 「ISIS FESTA エディットツアースペシャル2021春」スタート
イシス編集学校の師範や師範代たちが教室を飛び出して、編集ナビゲーターとしてオンライン・ツアーをご案内します。北海道から九州まで、在住の土地の情報を大編集。校長 松岡正剛の日本の見方=「方法」に注目することでみえてくる面白さをお伝えします。
[EX東京・大阪]2月7日(日)10:00ー11:30
[破]応用コースの方法に迫る!/野嶋真帆、植田フサ子、原田淳子
[EX東北]2月7日(日)15:00ー16:30
おくのほそ道まわり道。~肖り松尾芭蕉~ 想像力の国、東北へ。
/鈴木康代、森由佳、井ノ上裕二、葛西淳子、平形智子、未知奥連
2021年2月13日(土) 新生ハイパーエディティングプラットフォーム[AIDA] 第5講開講
▶ 関連情報 「【AIDA】KW File.06「半信半疑」」
▶ 関連情報 「サステイナブルの矛盾 AIDA第一講 10shot」
▶ 関連情報 「Re-Edit」で編集的社会像へ【AIDA 第3講】」
2021年2月14日(日) 第45期[破] 突破
[破]応用コースは、4カ月の編集稽古をすべて終え、修了します。
▶ 関連情報 「45[破]伝習座「50グラムの勇気を携えて」原田学匠・中村評匠メッセージ」
2021年2月20日(土) 第十四季[離]世界読書奥義伝 「表沙汰」開催
校長直伝の講義を受け、指導陣と学衆が参集し、ディスカッションなどで学び合う1日。
▶ 関連情報「おしゃべり病理医 編集ノート - 14[離]いよいよ世界読書の奥義へ」
▶ 関連情報「をぐら離 文巻第6週 ─「アルス・コンビナトリア」」
2021年2月21日(日) 第46期[守]卒門
全17週間の基本コースもいよいよ終盤を迎えます。
▶ 関連情報「あらわれる世相・あらわす決意 46守、世界の新発見へ」
▶ 関連情報「節分とジャイアン――46[守]新師範代登板記 ♯13」
2021年2月23日(火) 「ISIS FESTA エディットツアースペシャル2021春」
[本楼スタジオ]2月23日(火・祝)14:00ー16:00
師範代の花道へ!/深谷もと佳、林朝恵、中村麻人 他
2021年2月27日(土)「ISIS FESTA エディットツアースペシャル2021春」
[EX愛媛]海とみかんの10shot ~組み合わせ連想力~/若林牧子、後藤由加里
2021年2月28日(日) 輪読座 第五輪
▶ 関連記事 「【輪読座】2021年は「21世紀の再編集」へ(「白川静を読む」第四輪)」
▶ 関連記事 「【輪読座】年の瀬にバジラ高橋が語る「見方の問いなおし」(「白川静を読む」第三輪)」
過去のDO-SAY
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。