この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静をお伝えしていきます。
イシス編集学校で学ぶ皆さんが参加できるアクティビティも多数。読んでみたい記事や新刊にまつわる情報も満載。
ぜひチェックしてみてください。
今回は2025年2月半ば以降の情報をお届けします。
・「ISIS co-mission」とは? https://es.isis.ne.jp/isis-co-mission
・「2024年春、ISIS co-mission発足。イシス編集学校、出遊します」https://eel-dev.sakura.ne.jp/just/co-mission/
■2025年2月13日(木) 大澤真幸氏、新刊情報
逆説の古典 着想を転換する思想哲学50選 (朝日新書)、発刊
■2025年2月16日(日) 田中優子氏、メディア掲載
<大江戸残照トリップ 田中優子さんと歩く>(14)旧浅草猿若町 芝居町のにぎわい訪ねて(東京新聞、有料記事)
■2025年2月18日(火) 武邑光裕氏、エディスト連載
武邑光裕の新・メディアの理解⑦ 模倣的欲望と新旧メディアの対立(遊刊エディスト)
■2025年2月19日(水) 田中優子氏、メディア掲載
■2025年2月23日(日) 田中優子氏、メディア掲載
<時代を読む>SHE SAID 田中優子・法政大学名誉教授・前総長(東京新聞、有料記事)
■2025年2月24日(月) 鈴木健氏、エディスト掲載
【ISIS co-mission INTERVIEW04】鈴木健さん AI時代に求めれられる編集力とは?(遊刊エディスト)
■2025年2月25日(火) 大澤真幸氏、登壇情報
『向谷地さん、幻覚妄想ってどうやって聞いたらいいんですか?』(医学書院)刊行記念 向谷地生良×大澤真幸トークイベント 「良心的兵役拒否という体質」
■2025年2月25日(火) 鈴木健氏、メディア掲載
安野貴博と訪れた台北から見えてきた、デジタル民主主義の現在地:なめらかな社会へ向かう6つの対話 #4(wired)
■2025年2月28日(金) 大澤真幸氏、メディア掲載
気づかないうちにあなたは「農奴」になっていた!? テクノロジーの発展がもたらした“身分制経済”の恐ろしい全貌…(集英社オンライン)
■2025年3月1日(土) 田中優子氏、メディア掲載
江戸文化は一人何役も演じるアバターとネットワークが創った(文芸春秋+、有料記事)
■2025年3月1日(土) こまつ座(代表:井上麻矢氏) 関連情報
長田育恵氏「重圧9割」目の下の痙攣も…こまつ座に初脚本&難題・宣教師フロイス 渾身新作舞台3・8開幕(スポニチアネックス)
■2025年3月1日(土) 田中優子氏、エディスト掲載
【田中優子の学長通信】No.03 イシス編集学校の活気(遊刊エディスト)
■2025年3月4日(火) 田中優子氏、エディスト掲載
我々はいかにしてEDO人となりしか(遊刊エディスト)
■2025年3月4日(火) こまつ座(代表:井上麻矢氏) 関連情報
風間俊介がルイス・フロイスの半生を色濃く描き出す こまつ座『フロイス-その死、書き残さず-』稽古場レポート(spice)
■2025年3月4日(火) 大澤真幸氏、登壇情報
ポスト資本主義へ―― ティボー・イザベル『プルードンの時代――金融資本主義を超えて』(ぱる出版)をめぐって 大澤真幸さん×森元斎さん トークイベント (青山ブックセンター本店)
■2025年3月5日(水) 今福龍太氏、メディア掲載
月刊『地平』連載:「いくつものフォルモーサへ(第3回)月琴への旅」(chiheisha.co.jp)
■2025年3月5日(水) 宇川直宏氏、メディア掲載
歌人・上坂あゆ美と巡る、のびのびとして、自然な“佐渡島の美”。銀河芸術祭や大野亀、大川屋外版画美術館まで(CREA)
■2025年3月8日(土) こまつ座(代表:井上麻矢氏) 関連情報
新作『フロイス-その死、書き残さず-』開幕(komatsuza.co.jp)
「関口宏の一番新しい江戸時代」
https://bs.tbs.co.jp/culture/edo/episode/
以上、2025年3月「ISIS co-mission DO-SAY」をお届けしました。
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。