この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。
今回も、少しさかのぼります。8月に公開された記事の中から、選りすぐりを紹介していきます。みなさんのお気に入りの記事が選ばれているでしょうか?
では、8月の推しキジ発表、いってみよー!!
霧中からひらく新たな「わたし」――今福龍太さん・第3回青貓堂セミナー報告
プロジェクトに出入りし、編集学校の内と外をつなぐ。いま、イシス編集学校でも最も精力的に活動の領域を広げ続けている一人が阿曽祐子番匠である。守の講座サブリーダーとして以外に、近江ARS、近畿大学、多読アレゴリア、そしてISIS co-missionの今福龍太とのコミュニケーションなどを並行して動かしている。こちらの記事は今福龍太のHPでも紹介されている。 ── 吉村 堅樹
マツコ’s Plus One!?
今福龍太氏、エディスト・アーカイブ
2023/04/27(木)【募集◆定員30名】「今福龍太を読む」 多読スペシャル第三弾
2023/05/22(月)【オツ千SP.7】今福龍太とこれからの言語をクレオうる
2023/06/06(火)【多読SP・レポート】今福龍太丸、29人を乗せ出航
2023/08/06(日)多読ジムSP「今福龍太を読む」アワード発表!【読了式レポ】
2023/08/13(日)今福龍太×松岡正剛「次の島影を求めて」【多読SP・読了式レポート】
2024/04/28(日)2024年春、ISIS co-mission発足。イシス編集学校、出遊します
2024/07/03(水)今福龍太氏の新刊『霧のコミューン』発売!8年をかけた批評的論考・エッセイの集成
2024/08/09(金)【感門之盟通信 Vol.04】ISIS co-missionも参加します
2024/08/30(金)霧中からひらく新たな「わたし」――今福龍太さん・第3回青貓堂セミナー報告
2024/09/11(水)【追悼・松岡正剛】啐啄同機のリズムとともに(今福龍太)
2024/09/13(金)ISIS FESTAスペシャル10/6(日)開催!今福龍太『霧のコミューン』生者から死者へ 死者から生者へ
2024/09/15(日)25周年感門之盟「番期同門祭」での様子(映像)(facebook.com)
2024/09/27(金)ISIS co-mission今福龍太さんの番期同門祭~響きあう声に誘われて【84感門】
2024/10/01(火)【84感門】 ISIS co-missionセッション 今福龍太×吉村堅樹 霧のなかで遊び「たます」ものとこころ
2024/10/01(火)ISIS FESTAスペシャル10/23(水)開催!藤枝 守×今福龍太『孤高〈マーヴェリック〉の響き』刊行記念対談
2024/10/17(木)レポート:ISIS FESTA SPECIAL 今福龍太『霧のコミューン』発刊記念 ~生者から死者へ、死者から生者へ~
ー 思わずクスッでPick!
41[花]編集三世代のダンダン放談
3 チーム渦・柳瀬’s 推しキジ!
─ 師範代へのエールを発見でPick!
読み手は書き手を内包する~41[花]敢談儀 ようそこ先輩:吉居奈々師範
第54期[守]の開講(10月28日)が迫っています。師範代たちは、今頃ドキドキ・ワクワク・ガクガク、たくさんの感情が蠢いていることでしょう。そんな師範代の背中を推すキジをPick!「学衆の意図が汲めず、間違った指南を書いてしまったら・・・」なんて師範代の不安を吹き飛ばす、「今わたしが拾わなければ誰も読まないであろう所を拾って欲しい」というエール。学衆の言葉のどこを拾うかに間違いなんてない。「このわたし」や「この教室」だからこそ拾える言葉があり、引き出される学衆がいます。イシスの師範代は、いつまでもラリーが続く教室一のリベロだと教えてくれます。 ──柳瀬 浩之
4 マエストロ上杉’s 推しキジ!
─ 応援ファンファーレでPick!
【8/21開催★ISIS FESTA 番外編】朗読ライブin本楼~絵ものがたり音連れ夜行~
東京近郊在住のイシス関係者で訪れた人が続出している、師範の植田フサ子さんと岡村豊彦さんがユニットを組む「青熊書店」(instagram.com)。この青熊書店とイシスのコラボイベント「朗読ライブ」が、豪徳寺の本楼で開催されました。
植田さんによれば、書店のオープンにあたって、松岡校長から直々に指南を受けたとのこと。また書店のプランニングを充実させるために、プランニング編集術を学べる[破]講座を植田さん自ら再受講したという徹底ぶり。
そうした植田さんの編集姿勢とともに、青熊書店のこれからのますますの発展に期待を寄せてピックアップしました。 ──上杉 公志
以上、2024年8月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。
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エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
イシス編集学校のアドバイザリー・ボード「ISIS co-mission」(イシス・コミッション)に名を連ねる9名のコミッション・メンバーたちが、いつどこで何をするのか、編集的活動、耳寄りニュースなど、予定されている動静を […]
田中優子の酒上夕書斎|第一夕『普賢』石川淳(2025年5月27日)
学長 田中優子が一冊の本をナビゲートするYouTube LIVE番組「酒上夕書斎(さけのうえのゆうしょさい」。書物に囲まれた空間で、毎月月末火曜日の夕方に、大好きなワインを片手に自身の読書遍歴を交えながら語ります。 &n […]
【多読アレゴリアTV】一倉広美の「イチクラ!」着物をアートでコーデする
芽吹きの春から滴りの夏へ。いよいよ熱を帯びてきた多読アレゴリアの旬をお届けします。松岡正剛より「支度天」の名を受けたダンドリ仕掛け人・武田英裕キャスターと共に、守師範の一倉広美がアシスタントをつとめる『多読アレゴリアTV […]
この春オープンした「多読ジムClassic(25春)」も、数日のアディショナルタイムを経て、5月28日に今シーズンを無事に終了しました。3つのトレーニングお題を一挙出題! という初の試みのなか、好きなお題から、自由に行っ […]
イシス編集学校で予定されている毎月の活動をご案内する短信「イシスDO-SAY(ドウ-セイ)」。 6月のDo-Sayをお届けします。今月はイベントを多数予定していますよ!そして、イシス編集学校初のクラブ活動 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。