エディスト編集部のイチ推しセレクション [2024年6月]

2024/06/29(土)08:00
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公開されるエディスト記事は、毎月30本以上!そのなかからエディスト編集部メンバーが厳選した、もう一度読みたい注目の”今月の推しキジ” をお届けしています。

 

今回は5月に公開された記事の中から、選りすぐりを紹介です。

今月は、編集かあさんの連載でおなじみ松井路代冊師が選者として参加してくださいました。

 

それではいってみよー! あなたのイチ推しキジが選ばれているかも?!

 

 

    • 1編集かあさん’s 推しキジ! 
    •      ー 永久保存版でPick!

 

文章が書けなかった私◢◤[遊姿綴箋] リレーコラム:堀江純一

 編集かあさん、「できるようになる」とはどういうことかを考えない日はありません。「マンガのスコア」の堀江さんが、文章を書けるようになった過程を詳細に振り返ったエッセイは、とてつもなく貴重な記録です。

 「苗代としての学校(A as B)」というアナロジカルな見方を、今すぐ、全国のお母さん、お父さん、先生たちに伝えたい。もし書くのが苦手な子が身近にいたら、嘆くのではなく、苗代を作ってほしい。そして、いつかその手から生み出されるかもしれない文章を楽しみにしてほしいです。── 松井 路代

マツコ
マツコ
編集かあさん、選んでいただきありがとうございます。編集学校という苗代に出会って、仮留めを覚え、どんどんと書けるようになっていったプロセスが目に浮かびます。イタい年賀状を送っていた青年も、ここで書けるようにも、描けるようにもなってしまったわけですねぇ。エディストでマンガのスコアの連載をはじめられて、しばらくたつと編集部でも、堀江さんの模写もだけど、文章を読んでも面白いよね最近、と常に話題になっていました。ついに、松岡正剛校長の千夜千冊にまで登場し、TOP画像として任侠正剛をつくるという快挙。もう堀江さんがかけなかったなんて、誰も想像もつきませんね。エディスト道場も、また苗代かな。書きたい人は編集学校へ。そして、エディスト道場へどうぞ。

 

マツコ’s Plus One!? 堀江画伯の遊姿綴箋アーカイブ

 

2023年12月 クリスマスは極めて日本的な美風だ

2024年1月  イタい年賀状を大放出!!

2024年2月  マンガの中の「鬼」

2024年3月  夢も現も彼岸まで

2024年4月  桜――あまりにもベタな美しさ

2024年5月  文章が書けなかった私

 

マツコ’sオマケ ?

”オマケ”といえば、堀江さんの遊姿綴箋なんです。

各回コラムの最後に、必ずオマケのマンガを記載してくださっていたのです。

X(Twitter)でも、オマケがたくさん見られるので、ぜひご覧ください。

 

堀江画伯のXアカウントでマンガを読む →こちら

  • 2 吉村林頭’s 推しキジ!  yoshimura
  •      ー ISISの今でPick!

  •  
  • ⦿別日本に向かって 近江ARS TOKYO 裏舞台の10shot
    • 「近江ARS TOKYO」の「いないいないばぁ」。感想カードの裏に書かれた言葉でもあり、『別日本で、いい。』は「いないいないばぁBOOK」と銘打たれている。429日に開催された「近江ARS TOKYO」@草月ホールの裏側が「いないいないばぁ」された10SHOT。松岡正剛が体調不良のなか新たな演出を見せた貴重な舞台裏が、カメラマン後藤によって明かされた。当日のフォトレポートとともに何度でも想起してもらいたい。

      ── 吉村 堅樹

    • マツコ
      マツコ
      近江ARSを聞いたことがあっても、知らない方も編集学校内には多かったかもしれません。東京での開催であったことも助け、こうして編集学校メディアにも近江ARSが登場しましたね。後藤さんの写真には、校長をはじめとして編集に集う人々を見る温かさがあるなと思います。薄暗い写真に、そのときの情熱も時間も言葉も音も、ぎゅっと凝縮されているかのよう。そこに添えられた充実のキャプションも、臨場感を誘いました。

 

  • マツコ
    マツコ
    そしてそして、続くこの方も…

3 マエストロ上杉’s 推しキジ! uesugi
      応援ファンファーレでPick!

 

⦿別様への出遊に向かえ――『[近江ARSいないいないばあBOOK]別日本で、いい。』発売

 

松岡校長流日本編集の集大成とも言える一冊『[近江ARSいないいないばあBOOK]別日本で、いい。』がついに刊行しました。

 

そのニュースをエディストに寄せたのは、自らも書籍編集に関わった阿曽祐子さん。近江ARS TOKYO( https://www.hyakken.co.jp/works/8 )をはじめ、[守]講座の番匠ロール、編集力チェック( https://qe.isis.ne.jp/index/taiken001 )などイシス内外で編集を実践されている方です。

 

この記事では、「当初松岡による書き下ろし原稿は1万字だった。半年後には4万字を超えた」という校長松岡の編集方法や編集プロセスが、阿曽さんのおもいとともに綴られています。阿曽さんの読みのブラウザーを通じて、書籍の新たな魅力を知ることができる貴重な記事でした。 ──上杉 公志

マツコ
マツコ
いやはや、これは阿曽さんの情熱にひきこまれてしまいますね。思い入れをたっぷり込めて、ご紹介いただきました。1万字が4万字となり、100ページが400ページとなり…。関わる方々の気持ちがこもっていると考えると、さらにずっしり重みを感じます。書籍編集にはどんな編集技法が使われていたのかなども、またおいおいお伺いしてみたいですね。ちなみに、選者の上杉さんは近江ARSイベントで、ドラァグクイーンのドリアンさんが歌われる際のピアノ伴奏を担われたと伺いました。その舞台はどんなだったのかも、気になるマツコです!

4 角山’s 推しキジ! 
      新たな潮流を発見でPick!

 

⦿何度でも見たい夢―53[守]師範によるこまつ座『夢の泪』観劇のススメ

もしかしたら書いたお二人(阿曽祐子53[守]番匠、福澤美穂子53[守]師範)も気づいていないかも知れないけれど、「守指導陣の目(イシスの属性込み)」で「今」のコンテンツを「相互編集」で切り取ったという意味で、これは遊刊エディストの断点(新たな始まり)ではないかと密かに興奮している。イシスの属性をまとう、相互編集する。これらは他のwebメディアと一線を画す。「どう社会と接続するか」のひとつの答えでもある。こうした記事がもっと増えていい。 ──角山 祥道

マツコ
マツコ
4月にイシス編集学校のアドバイザリーボード「ISIS Co-mission」が発足されて、こまつ座代表の井上麻矢さんとイシス編集学校との接点が多くなりました。この記事も、コミッション発足からの展開で生まれたものだということが、まずうれしい編集部です。角山さんがおっしゃるように、皆さんが社会に飛び出して接点を持ち、編集的に物事を見ていくひとつの稽古とも思える記事でした。阿曽さんと福澤さんによる「注意のカーソル」がそれぞれ異なることも、読むものに『夢の泪』の魅力を重層的に伝えてくれます。

 

マツコ’sオマケ?こまつ座ニュース

 ■受付中 こまつ座第150回公演「母と暮せば」 

 7月から大阪、東京、沖縄公演(会場によっては売切) 

 http://www.komatsuza.co.jp/program/#more469 

 

今月は阿曽祐子さんが、2Picks を獲得。ご活躍ですね♪

 

 

以上、2024年5月の記事から、エディスト編集部の”イチ推し” を厳選してお届けしました。

みなさんのオシは、見つかりましたか?

 

次に選ばれるのは、あなたの記事かもしれない!

 

 


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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。