この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

ほんのれんラジオの最新エピソードが公開されました!
イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。
今回は作家で元外交官の佐藤優さんをゲストにお招きしての回、後編です。
資本主義や市場経済の中で「恋愛」のあり方が偏ってしまっている現在。
「いい恋愛」をするために、私たちができることは?
具体的な「恋の仕方」について、人生の大先輩・佐藤さんから、アドバイスいただきました!
(※お話の内容に、性的な表現を含みます。苦手な方はご注意ください。)
エピソード目次 ※これでもほんの一部です・・・!官能小説辞典さえあれば/○○モノという縛り・ツボ・パターン/結婚の大原則/『存在の耐えられない軽さ』でエロスの幅を広げなはれ/バプテスト派の中村うさぎ/彼女が放蕩の限りを尽くし、辿り着いた結論は?/消費されていない”ニーズ”はある/重要な最後のところは、トートロジー/高度専門職の苦悩/運命論じゃなく予定説/予定説唱える人=上手くいってる人/遠距離恋愛は、○○○○に気をつけろ/言葉=価値観/定型って暴力的。人間の支配欲を極大化する仕組み。/”人を説き伏せるのが上”という洗脳/言葉の使い方で、わだかまりを伝えてみる/特捜部に自分を売ったりしない猫/性欲との折り合い、正面から見据えてく北原みのり/上野千鶴子/恋愛において何が正しいかは、その人の趣味よ/夏目漱石『それから』の意義/共通にもつ”憧れ”に着目する/『東京たられば娘』/「あなたの本当の気持ちを聞かせて」というパワーワード/『「ストーカー」は何を考えているか』 小早川明子(新潮社)/共依存の恐怖も織り込んで/恋愛と友情の線が、”だんだん”見えなくなる/『ソウルの春』/独特の連帯感≒愛の共同体/慶應のフリーメイソン/○○出身者の密度/アガペ―オンリーでマネジメント/エロスの怖さは、完成体になったとき可視化/赤い玉が出きった人間/最初の恋愛が重要/最初に所属した組織の先輩と恋愛関係になるな!/与件ではなく、自分たちが変えてくこともできる/代理出産が一番多い国は?/『進化が同性愛を用意した─ジェンダーの生物学』/産みの苦しみ≒職場の清掃≒痛みの転化とウラオモテ/がんじがらめでも決断主義で突っ込んでく!/シングルで行くのならば、○○○○○だけは考えて!/資本主義システムで、性以上にしづらいお金のはなし/お金持ち判定法「今、金いくら?」/人間と人間のむきだしの関係、究極系のひとつが恋愛/エントロピーと文化/熱力学で説明する恋愛
▼今月の旬感本
▼「これって恋愛? 〜この世界を動かす欲望〜」を考える 「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!
・『図説「愛」の歴史』ジャック・アタリ(著)ステファニー・ボンヴィシニ(共著)樺山紘一(日本語版監修) 大塚 宏子(訳)原書房 2009
・『進化が同性愛を用意した─ジェンダーの生物学』坂口菊恵(著) 創元社 2023
・『恋愛と贅沢と資本主義』ヴェルナー・ゾンバルト(著)金森誠也(訳) 講談社 2000
・『好色一代男』井原西鶴(原作) 島田雅彦(訳)河出書房新社 2023
・『21世紀の恋愛─いちばん赤い薔薇が咲く』リーヴ・ストロームクヴィスト(著)よこのなな(訳) 花伝社 2021
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
「正しさ」ってどこまで正しい?炎上、ポリコレ、etc。なんでこんなに息苦しいのか。
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【お便り紹介回】みんな「ほんのれんラジオ」聞いて、どんなこと考えてるの?感謝、深謝、ありがとうございます!
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技術が変わればカラダも変わる?デジタル化で得るもの失うもの、アナログに取り戻したいものは?人間と機械の、これからの関係性?【アフタートーク】
ほんのれんラジオの最新エピソードが公開されました! イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。 ほんのれん vol.26は、”カ […]
【参加者募集中】ほんのれんラジオ公開勉強会 6/8「カラダ、使えてる?」
ほんのれん編集部では、5月号のテーマ「カラダ、つかえてる?ーデジタル時代の身体」をつかった、公開勉強会を開催します。 現在podcastで配信中の「カラダ、つかえてる?」の内容を踏まえ、実際に「カラダ」を動 […]
デジタル時代、カラダとどう付き合う?ヒントは武道にあり!ジョブズの愛読書『弓と禅」から、体と精神まるごと集中 MAX状態に入る方法を探ってみた
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。