【ほんのれんラジオ:物語03】『ストーリーが世界を滅ぼす』!? 陰謀論、フェイクニュース、プロパガンダ…物語の「闇の力」に私たちは耐えうるのか?

2024/12/11(水)20:33
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ほんのれんラジオの最新エピソードが公開されました!

イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。

vol.21の問いは、「なぜ、わかりあえないのか?それぞれの物語を越えて」です。

 

シリーズ3回目となる今回は『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴッドシャル(著)月谷真紀(訳)を読んでおしゃべりします。

 

選挙期間中にSNS上の言説で民意が大きく動いたり、陰謀論やフェイクニュースに振り回されたり。そんなことがよく話題にのぼる昨今。

どうしても「よくできたストーリー」に心動かされてしまう私たちは、この「物語氾濫時代」をどう生き抜けばいいのだろう?

そもそも物語の力から影響を受けずに生きることなんて、できるのか?

たくさんのモヤモヤが噴出した回です。あなたは、どう感じて何を思いましたか?

 

エピソード

『ストーリーが世界を滅ぼす』!? 陰謀論、フェイクニュース、プロパガンダ…物語の「闇の力」に私たちは耐えうるのか?

ストーリーの光と闇/心は物語に適するように進化をしてきた、という仮説/どうして陰謀論を信じちゃう? メディア=現実という図式/石器時代から変わっていない、脳の限界/擬いてfake it till make it/ストーリーテリングのビッグバン時代の問いとは?/「どうすれば、物語から世界を救えるのか」/ソクラテスとプラトンを翻弄したフィクション・ノンフィクション/ナラトロジー/感情を動かすほどに社会に共有されやすくなるという暴力性/ニレヨーコ「なぜ日常はドラマと違うんだろう」@近鉄電車/小タイトルのthe story paradoxってこういうことか!!/メタにみる自分を育てる

 

 

▼「なぜ、わかりあえないのか? それぞれの物語を越えて」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

(1)『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴッドシャル(著)月谷真紀(訳)東洋経済新報社 2022
(2)『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著)筑摩書房 2017
(3)『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル(著)ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2014
(4)『他者と働く ――「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)ニューズピックス 2019
(5)『断片的なものの社会学』岸政彦(著)朝日出版社 2016

 

 


 

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    編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。