【ほんのれんラジオ:物語02】つらい状況からぬけ出る方法?『人はなぜ物語を求めるのか』をひもといたら、いろんなヒントが見つかった

2024/12/08(日)08:28
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ほんのれんラジオの最新エピソードが公開されました!

イシス編集学校で世界読書奥義伝[離]まで了えた4名(ニレヨーコ、おじー、はるにゃ、ウメコ)がお送りするほんのれんラジオ。

vol.21の問いは、「なぜ、わかりあえないのか?それぞれの物語を越えて」です。

 

今回のゲスト本は『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著)。

シリーズ2回目は、千野帽子さん著『人はなぜ物語を求めるのか』を読みながら、私たちの思考のクセを解きほぐしてみます。

脳はものごとを「物語」として認知するクセがあるらしい。

そのせいで、「分かった」と思うことが「決めつけ」になってしまうことも?

「物語化」のクセを知ると、辛い状況や苦しい場面からの抜け道が見えてくるかもしれない?

ほんのれん編集部4人も、もやもや悩みながら、自分たちを取り巻く物語を探っていきます。

みなさんはいま、どんな物語の中にいますか?

 

エピソード

つらい状況からぬけ出る方法?『人はなぜ物語を求めるのか』をひもといたら、いろんなヒントが見つかった

子どもの頃、○○になりたかった!/空き地に土管がないから、ここはドラえもんの世界じゃない/すべり台の下の土を混ぜてた5歳の記憶/はるにゃの戸惑い/雨乞いの踊りにみる脳のクセ/事実、因果関係、ナラティビティ/「分かる は、秩序を生む心の働き」/分かりやすいラベリング/ある一言で、”クレーマー”ではなくなった/解釈をしないで鑑賞してください/ワキ・シテの役割/寅さん「それをいっちゃあ、おしまいよ」は、物語から抜け出すセリフだった!?/「人生が私に何を期待しているか?」という問いの転換/物語の選択と自覚 映画『Big Fish』ティム・バートン/知ったかぶり中学生だったウメコを救った一言/発散的で未完成で編集可能という自由を手に

 

 

 

 

▼「なぜ、わかりあえないのか? それぞれの物語を越えて」を考える「ほんのれん」旬感本はこちらの5冊!

(1)『ストーリーが世界を滅ぼす―物語があなたの脳を操作する』ジョナサン・ゴッドシャル(著)月谷真紀(訳)東洋経済新報社 2022
(2)『人はなぜ物語を求めるのか』千野帽子(著)筑摩書房 2017
(3)『神話の力』ジョーゼフ・キャンベル(著)ビル・モイヤーズ(著)飛田茂雄(訳) 早川書房 2014
(4)『他者と働く ――「わかりあえなさ」から始める組織論』宇田川元一(著)ニューズピックス 2019
(5)『断片的なものの社会学』岸政彦(著)朝日出版社 2016

 

 

 


 

 

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    編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。