この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

市川猿之助、日大アメフト、ジャニーズ。大きなものの何かが崩れていくのを連日の報道で目の当たりにした夏。本楼では、コロナ明けでイベントも全面的にリアル開催へ。ワークショップエディター基礎講座、多読ジムSP今福龍太を読む、AIDA OP、子どもプランニングフィールド、『松岡正剛の国語力』と様々な編集の場が群島的に躍動し、新しいフェーズへと向かううねりを見せていた。
アイキャッチ画像:06.17 51[守]伝習座2
★05.01 多読ジムSeason13 MEditLabコラボ「MEdit賞」発表(受賞北條玲子)
○05.04 英国王チャールズ3世戴冠式
○05.05 能登群発地震
◇05.08 51[守]開講
◇05.08 51[守]近大リアル交流会
○05.08 新型コロナ5類へ引き下げ
★05.09 深谷もと佳「花伝式部抄」連載開始、「花傳式部」拝命
◇05.09 エディストカメラ部「倶楽部撮家」拝命
◇05.13 39[花]入伝式
◎05.16 1824夜『セックス&ブレイン』ジョー・ダーデン‐スミス&ダイアン・シモーヌ
◇05.18 ホンとの話~読書は交際だ!セイゴオ流読書術体験~in福岡(ナビ三苫麻里)
○05.18 市川猿之助 自宅で両親と倒れているところを発見
○05.19 G7広島サミット
◇05.21 50[破]セイゴオ知文術AT賞エントリー締切
○05.24 米歌手ティナ・ターナー(83歳)死去
○08.29 ジャニーズ性加害再発防止特別チームによる記者会見
わたしが選ぶ 2023ハイライト
あなたにとって今年1番のハイライトはどんな出来事でしたか?
講座リーダーたちに記憶に残る今年の講座ニュースを聞いてみました。
つづく>>
エディスト・クロニクル2023 #02 エディット群島の躍動
エディスト・クロニクル2023 #03(12月31日公開)
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エディスト・クロニクル2022 #02 1800夜とEdist新連載の夏
エディスト・クロニクル2021 #03 ウチとソトを飛び越えて
エディスト・クロニクル2020 #03 ハイパー・メディエーションに向かって
エディスト・クロニクル2020 #02 オンラインに感じるトポス
エディスト・クロニクル2019 Movie #03 離ユニオンと出世魚
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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極める編集の仕上げ|[守]用法4 情報の表現 ー 吉村堅樹の編集解説#04
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世界を編集する方法教えます|[守]用法3 情報の構造化 ー 吉村堅樹の編集解説#03
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。