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エディスト・クロニクル2021 #03 ウチとソトを飛び越えて

2021/12/31（金）08:14
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　緊急事態宣言が全国的に解除され、師範代が1年半ぶりに本楼伝習座に帰ってきた。師範からの叱咤激励も、同期同士との励まし合いも、リアルで味わうのが初めての師範代にとってはリアル伝習座は大事件となった。

　師範代がホームに戻ってくる中で、外へ外へとクロスメディアが進んでいく動きもあった。大澤真幸氏とのコラボで誕生した多読ジムスペシャルコース「大澤真幸を読む」の開講、深谷もと佳花目付の千夜千冊登場、Hyper Editing Platform [AIDA]のDOMMUNE世界配信。2021年、編集学校のハイパーメディア化は大きな節目を迎えた。

アイキャッチ画像：11.20　47[破]伝習座２

 

  • 2021年エディスト・クロニクル（9月～12月）
  • 凡例
    ◇：編集学校・松岡校長関連
    ◎：千夜千冊・出版関連
    ★：遊刊エディスト
    ○：国内外のニュース
  •  

  • ○09.01　デジタル庁発足

    ○09.03　菅首相が退陣表明

    ◇09.04　第77回感門之盟 DAN ZEN ISIS Day1 47[守],14[離]

    • ◇09.05　第77回感門之盟 DAN ZEN ISIS Day2 46[破],35[花]
    • ◎09.10　『外は、良寛。』（講談社学芸文庫）

    ★09.12　森山智子「着物のまにまに～時空センスの編集術」再スタート

    ◇09.18　ISISフェスタ・軽井沢「つながる読書の方法伝授」

    ◇09.23　ISISフェスタ・横浜&鎌倉「肖り語るたくさんの私ワークショップ」

    • ◎09.24　1782夜『世界と反世界』ハインリッヒ・ロムバッハ

    ○09.24　漫画家さいとう・たかを死去（84歳）

    ◇09.25　48[守]47[破]伝習座１　合同開催

    ◇09.26　輪読座「柳田國男を読む」最終講

    ○09.27　横綱白鵬引退

    ◇09.28　Hyper Editing Platform[AIDA]間会開催

    • ◎09.30　1783夜『エネアデス（抄）I II』プロティノス

    ○09.30　緊急事態宣言・まん延防止等重点措置全て解除

    ◇09.30　WEB番組「Rethink Japan」松岡正剛出演

    ◇10.01　ISISフェスタ特別編『情報の歴史21』の読み方

    ◇10.02　ISISフェスタ・人材開発と編集力

    ○10.04　岸田文雄首相に就任 新内閣発足

    ○10.05　真鍋淑郎氏ノーベル物理学賞受賞

    ★10.09　赤堤憚読組「ISIS館紅白憚読合戦」シリーズ開始

    • ◇10.11　47[破]開講

    ◇10.11　物語講座第十四綴 開講

    ◇10.11　多読ジムSeason８開講

    • ◎10.15　1784夜『図像の哲学』ゴットフリート・ベーム
    • ★10.15　エディスト1500記事突破！「20周年師範代リレー 第37期 山田泰久」byエディスト編集部

    ◇10.16　Hyper Editing Platform[AIDA]Season２ 第１講

    • ◇10.18　48[守]開講
    • ◎10.23　1785夜『現代アートとは何か』小崎哲哉

    ◇10.24　多読ジムスペシャルコース「大澤真幸を読む」開講

    • ◎10.25　千夜千冊エディション『全然アート』（角川ソフィア文庫）

    ○10.26　秋篠宮家の長女眞子さま、小室圭さんと結婚　

    ◇10.30　輪読座「道元を読む」開講

    ○10.30　英国でＣＯＰ２６開幕

    ○10.31　京王線内で無差別刺傷事件

    • ◇11.04　角川武蔵野ミュージアム、野間出版文化賞特別賞受賞
    • ◎11.09　1786夜『神は、脳がつくった』Ｅ.フラー・トリー

    ○11.09　作家瀬戸内寂聴死去（99歳）

    • ◇11.13　Hyper Editing Platform[AIDA]第２講　ゲスト：松村圭一郎・小川さやか

    ○11.13　藤井聡太（19歳3ヶ月）史上最年少四冠達成

    • ◎11.16　1787夜『ネガティブ・ケイパビリティ』帚木蓬生

    ○11.18　大谷翔平、ア・リーグ最優秀選手に選出

    • ◇11.20　47[破]伝習座２　1年半ぶり師範代が本楼に集結
    • ◇11.22　48[守]速修コース開講

    ○11.26　WHO新変異株「オミクロン株」命名

    • ◎11.27　1788夜『天と王とシャーマン』エドウィン・Ｃ・クラップ
    • ◇11.27　48[守]伝習座２　定常＆速修コース入り混じりで再決起

    ◇11.28　輪読座「道元を読む」第２輪

    ○11.28　歌舞伎俳優中村吉右衛門死去（77歳）

    ◇12.03　トークイベント近江ARS「染め替えて近江大事」

    ◇12.04　物語講座第十四綴 蒐譚場

    ★12.05　林朝恵「松岡正剛映写室」ショートクリップ連載開始

    ◇12.07　“韋駄天お祐”池澤祐子師範逝去

    ◇12.11　Hyper Editing Platform[AIDA]第３講（～12.12）　ゲスト：宇川直宏＠DOMMUNE

  • ◎12.18　1789夜『ミメーシス』エーリッヒ・アウエルバッハ

    ◇12.19　多読ジムスペシャルコース「大澤真幸を読む」読了式

  • ◎12.25　1790夜『生まれながらのサイボーグ』アンディ・クラーク

◇12.26　輪読座「道元を読む」第3輪

◇12.31　NHKラジオ第一「ヤマザキマリラジオ〜2021忘年会〜」松岡正剛出演

 

 

エディストたちの2021ハイライト

あなたにとって今年1番のハイライトは？

エディストたちに記憶に残る出来事を聞いてみました。

破番匠 野嶋真帆
破番匠 野嶋真帆
「小芝居をするな！」。感門之盟で声を荒げる校長をはじめて見た。P-1グランプリ、47破自慢のプランお披露目の場面である。勧学会では省みる声が振り絞られ、松岡正剛の本気を受けとめる学衆たちを誇りに思いました。（9月5日：第77回感門之盟で校長叱責）
「ケイパビリティ事件」に触れないわけにはいきませぬ。日陰を好む女がセンターステージのスポットライトに灼けそうになりました。深夜に飛び起きて震えたのは既報の通りです。（11月16日：花目付、千夜千冊でスクープされる）
花目付 深谷もと佳
花目付 深谷もと佳
物語講座創師 小濱有紀子
物語講座創師 小濱有紀子
物語講座指導陣による豪華なトライアルも経て、プログラムが最終FIXしたのは出題の一週間前！中でも中盤の山場である「セレクト・クエスト」は、物語五要素にまつわる62個ものお題の中から、師範が一人ひとりに向けて個別にセレクトして出題、師範代が指南するという初の試みです。（11月：14年目の初改編！物語のトリガーはショットからクエストへ）
コロナ禍により本楼参加は師範のみだった守伝習座。11月27日の48守第２回は、久しぶりに師範代が本楼に集って開催された。リアルでの対面に笑みもこぼれる。ちなみに私も約１年半ぶりの本楼。やっぱりいいな豪徳寺。イシスの空気をたっぷり吸いました。（11月27日：師範代が本楼に帰ってきた－48守伝習座）
守師範 景山和浩
守師範 景山和浩
物語講座綴師 赤羽卓美
物語講座綴師 赤羽卓美
講座改編を経てのリアル講座。かつての師範陣手作り講座から、13期までの綴をベースに、講座績了した指導陣、学林局が一体となった、はじまりの熱量を実感！綴師もバージョンアップしなければと決意を新たにした次第。（12月4日：14綴蒐譚場の白熱）

「最後まで韋駄天」。イシス編集学校のマダム・ピラフこと池澤祐子さんが、1年２ヶ月に及ぶ闘病生活のち旅立った。笑顔と名言と限りない愛をひろく大きくイシスに残して、イシス編集学校をみんなに託して。（12月7日：マダム・ピラフは虹の橋を渡った）
ISIS花伝所 所長 田中晶子
ISIS花伝所 所長 田中晶子


 

エディスト・クロニクル2021 #01 ジョーレキ誕生！

エディスト・クロニクル2021 #02 真夏の知祭り

エディスト・クロニクル2021 #03 ウチとソトを飛び越えて

 

 

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エディスト・クロニクル2020 #03 ハイパー・メディエーションに向かって

エディスト・クロニクル2020 #02 オンラインに感じるトポス

エディスト・クロニクル2020 #01 哀悼の幕開け

エディスト・クロニクル 2019 Movie #03 離ユニオンと出世魚

エディスト・クロニクル 2019 Movie #02 言葉・偏愛・ETS

エディスト・クロニクル 2019 Movie #01 更新する師範と感門

  • 後藤由加里

    編集的先達：石内都
    NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中！

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山田細香

2025-06-10

　この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15ｍ付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
　建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上６ｍ。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

　藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上４ｍの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人（たぶん...）で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。
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