それぞれのキャラクターを際立たせて――師範頌授与【84感門】

2024/09/15(日)20:00
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 師範・番匠・評匠・遊筆・学匠を2期以上務めた者たちに贈られる「師範頌」(しはんしょう)は、感門之盟ごとにさまざまなグッズが編集されてきた。今回は番期同門祭のメイン・ヴィジュアルである熊手に飾られたアイテムを切り出し、師範たちそれぞれのキャラクターに合わせたアイテムをあしらったTシャツが贈られた。師範頌は対象の全員に同じデザインのものが贈られることが多く、今回のようにその人に合わせたデザインのものが贈られることは珍しい。
 Day 1、Day 2の両日で、誰にどのアイテムが託されたのか、ここで一挙に紹介する。

 

◆Day 1

 

◆Day 2

 

 ISIS co-missionメンバーでもある鈴木康代[守]学匠には、ISIS co-missionメンバーもデザインされた番期同門祭メインビジュアルをあしらったTシャツが贈られた。このTシャツは「25周年番期同門祭記念Tシャツ」として9月末まで予約販売をしており、自分のものにすることもできる。購入したい方は急いでこちらへ!

 

手渡された師範頌にどんなメッセージやキャラクターが隠されているのか、もらった者も観る者もワクワクするお披露目の瞬間。

 

ビジュアルデザイン:穂積晴明

  • 米田奈穂

    編集的先達:穂村弘。滋賀県長浜出身で、伝統芸能を愛する大学図書館司書。教室名の「あやつり近江」は文楽と郷土からとられた。ワークショップの構成力に持ち前の論理構築力を発揮する。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。