50[守]先達文庫(後半)第81回感門之盟

2023/03/18(土)16:15
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81回感門之盟「律走エディトリアリティ」で、記念すべき50[]を終えた師範代20名に「先達文庫」が授与された。編集学校では一期を全うした師範代に、松岡正剛校長が自ら本を選んで贈る。師範が師範代をねぎらう感門表を授与し、先達文庫を託された鈴木康代学匠が、師範代を称えながら一冊一冊手渡していく。後半10名に贈呈された先達文庫は以下の通り。

 

 

◆森川絢子師範代(代々ビオトープ教室)
『山のパンセ』(串田孫一/ヤマケイ文庫)

 

◆黒田領太師範代(ミネルバ・ロードス教室)
『現代という時代の気質』(エリック ホッファー (著), 柄谷 行人 (翻訳) /ちくま学芸文庫)

 

◆林愛師範代(みちのく吉里吉里教室)
『江戸の想像力―18世紀のメディアと表徴』(田中優子/ちくま学芸文庫)

 

◆山下雅弘師範代(外骨ジャーナル教室)
『全国アホ・バカ分布考』(松本修/新潮文庫)

 

◆稲森久純師範代(釣果そうか!教室)
『私の百人一首』(白洲正子/新潮文庫)

 

◆仁禮洋子師範代(悠阿弥アメリ教室)
『子どものための文化史』(ヴァルター ベンヤミン/平凡社)

 

◆大塚剛史師範代(ここいら普門教室)
『宇宙のランデヴー』(ア−サ−・C.クラ−ク/早川書房)

 

◆田中志歩師範代(50gエンシオス教室)
『昨日』(アゴタ・クリストフ/早川書房)

 

◆三浦一郎師範代(参画さしかかる教室)
『未来からの手紙』(カレル・チャペック/平凡社)

 

◆高本沙耶師範代(とれもろドローン教室)

『歩道橋の魔術師』(呉明益、 天野健太郎/河出文庫)

 

 

ご卒門された皆様、おめでとうございました。

 

◇前半の部:50[守]先達文庫(前半)第81回感門之盟

 

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。