45[守]リカちゃん・クッキング おやつ篇その2 宮川師範チームのポンカンで爽快

2020/06/03(水)15:00
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イシスの講座は群で動いている。現在、45[守]講座には、21人の師範代と9人の師範がいる。師範1人と、2人ないし3人の師範代でチームを組み、チームラウンジでは日夜、相談、励まし、差し入れ、たまに息抜きの対話が交わされている。そこに時々、学匠や番匠も出入りする。

それぞれのチームには、世界にひとつだけの教室名や師範代のキャラクターに肖って、師範が名づけたネーミングがある。チーム名は指南の拠り所にもターゲットにも永遠のQにもなっていく。

45[守]の9チームはどんな名前なのか。師範のチーム名語りをよすがにクッキングで表した。レシピのポイントは、スーパーで買える材料ですぐにできること。

「おやつ篇」の2番手はチーム「水面くれセント」だ。


★チーム名「水面くれセント」
……………………………………………………………………………
  水面が光や風とともに「うつり」ゆく変化やゆらぎ、そこに
  映る「反転」した向こうのわたしにも出会いたい。そして、
  アーク(arc)の円弧のやわらかい包容力と優作の尖った武器
  が同時に表象されている「三日月型(クレセント)」。二つ
  の教室のもつ「らしさ」を合わせてみました。


     師範      宮川大輔
     反転アーク教室 三國紹恵師範代
     優作うつる教室 佐土原太志師範代

 

柑ぽんソーダ

  
佐土原師範代が住むは日向国。さわやか柑橘日向夏使用。ソーダの中でゆらいでいるのは、まろやかなはちみつ。ネーミングは宮川師範の得意技、ポンカン指南を反転させた。


●レシピ  

《柑ぽんソーダ》

[材料]
・はちみつ檸檬(はちみつでもOK) 大さじ1
・日向夏(ひゅうがなつ)     1/2玉
・炭酸水     250㏄

[ダンドリ]
1.日向夏は半分に切り、飾り付け分を残して果汁をしぼっておく。(果汁にタネが入ったら取り除く)
2.飾り付け分はくし形に切って、コップのふちを挟めるように皮の白いところに切り目を入れておく。
3.コップにはちみつ檸檬を入れる。
4.炭酸水を適量注ぐ。
5.飾り用の日向夏をコップのふちに飾る。

 

●師範の感想いただきました!

日向夏とはちみつの甘酸っぱさが疲れた頭と体をリフレッシュ!卒門へと向かう真夏の稽古。それを乗り切るチームと教室のエナジードリンクになりそうです。(宮川大輔師範)

 

  • 石井梨香

    編集的先達:須賀敦子。懐の深い包容力で、師範としては学匠を、九天玄氣組舵星連としては組長をサポートし続ける。子ども編集学校の師範代もつとめる律義なファンタジスト。趣味は三味線と街の探索。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。