結果発表!45[破]「ハイパープランINFORM」プランニング編集術アワード予選

2021/03/06(土)21:08
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3月3日、嫋やかな桃の節句の朝。戦いの火蓋が切って落とされた。『遊刊エディスト』の読者が選ぶ、ハイパミュージアムのプラン。師範の応援メッセージも後押しをしたのだろうか、実に151名の方々に参加いただいた。投票してくださった方々に心から御礼申し上げる。

そして3月5日午前9時。投票が締め切られた。さっそく、本選に進む上位3プランを発表しよう。

 

●1位:つぐつぐアーク教室
 「「シ」に出会うミュージアム」
 若者の「死生観」を養うエッセンシャルなプログラム開発
 ~「死」に、文・理を超えた
  多様な角度で向き合うミュージアム~

 

●2位:雑品屋クロス教室
 ミュージアム名「ここからだ」
 古来に目覚め、未来へ向かう
 ~からだの編集可能性を社会に発信するミュージアム~

 

●3位:分針タンブール教室
 ミュージアム名「らくがき・ザ・ワールド」
 らくがきタウン物語
 ~新しいライフスタイルを描く街づくり~

 

投票ではコメントもたくさんいただいた。
・だれにも関わりがあるのに、みんな忘れていることだから
・からだこそ一番身近な自然で謎。どんなにテクノロジーが発達しても身体からは離れられないから探究したい
・自由という不自由を楽しんでいく幼心を思い出しました
などなど。「本当に作ってほしい」「こういう場所がほしい」というコメントもあり、プランニング編集術がお稽古からリアルワールドへの接点であることを実感する。

 

本選ではリアルにプレゼンテーションが行われ、優勝者が選ばれる。ここから一週間、本選に向け、各プランのさらなる練り上げが進む。
本選は、第75回感門之盟2日目、3月14日(日)15時20分~(予定)。
投票結果の最後の行方をぜひ見届けてほしい。

  • 相部礼子

    編集的先達:塩野七生。物語師範、錬成師範、共読ナビゲーターとロールを連ね、趣味は仲間と連句のスーパーエディター。いつか十二単を着せたい風情の師範。日常は朝のベッドメイキングと本棚整理。野望は杉村楚人冠の伝記出版。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。