この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

「よみかき編集ワーク by子ども編集学校」、今年も夏休み期間のに8月7日(土)に開催される。
ワークのゴールは、「好きな本の紹介文を書くこと」。
だが、いきなり書きはじめたりしない。
○まずはみんなで「連想術」を遊んでウォーミングアップ。
○ワークシートと付せんを使って、本からことばを自由に取り出す。
○情報を並べる「型」をつかんで、付せんをあれこれ動かす。
○本屋さんのポップや帯をまねする感覚で、紹介文を仕上げる。
ポイントは情報を動かす「型」のナビゲーションと参加者同士の交し合いがあること。ワイワイ共読しているうちに本のいろいろな「顔」がみえてきて、言葉がどんどん出てくるようになる。
ワークで使う本に制限はもうけていない。「好き」ならどんな分野でもOK。
よみかき編集ワークは、子ども編集学校のベースとなるワークショップで、豪徳寺の本楼、公立図書館、小中高の学校、オンラインでのべ1万人が体験してきた。
紹介文をふくらませると「読書感想文」になる。
「ワークのあと、読書感想文がすらすら書けました」という声がたくさん届いている。「うちの子、書くのが苦手みたい」とおかあさん、おとうさんが感じている子どもほど、変化がめざましい。
本を読んで感じたことを書くことは、苦しいことじゃない。
知ったら、知らせたい。
ヒトにひそむ欲求を解放し、「見方」を解発するイシスの「よみかき編集ワーク」。
まだの方はぜひ一度、体験を!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
イシスフェスタ・オンラインツアー
@子ども編集学校「よみかき編集ワーク」
■日時:2021年8月7日(土)10:30~12:00
■会場:オンライン(Zoomを利用します)
お申込の方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■申込み締め切り 8月5日 13:00
(事前にワークシートを送付します)
■参加費:1,100円(税込)
イシス子どもフィールドメンバー550円
<ご参加にあたって>
*親子1組で上記料金にてご参加いただけます。
*お子様は小学校高学年におすすめです。
*大人の方でも応用可能なワークです。
*教育関係者の方にもご参考いただける内容です。
現在企画中の指導者向け講座とあわせてご参加ください。
お申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/317
松井 路代
編集的先達:中島敦。2007年生の長男と独自のホームエデュケーション。オペラ好きの夫、小学生の娘と奈良在住の主婦。離では典離、物語講座では冠綴賞というイシスの二冠王。野望は子ども編集学校と小説家デビュー。
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩みQ&Aまで。 […]
【Archive】編集かあさんコレクション「月日星々」2025/4/25更新
「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る、編集かあさんシリーズ。 庭で、街で、部屋で、本棚の前で、 子供たちの遊びを、海よりも広い心で受け止める方法の奮闘記。 2024年10月29日更新 【Arc […]
編集かあさんvol.53 社会の縁側で飛び跳ねる【82感門】DAY2
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩み […]
編集かあさんvol.52 喧嘩するならアナキズム【82感門】DAY1
「子どもにこそ編集を!」 イシス編集学校の宿願をともにする編集かあさん(たまにとうさん)たちが、「編集×子ども」「編集×子育て」を我が子を間近にした視点から語る。 子ども編集ワークの蔵出しから、子育てお悩み […]
校長に本を贈る 松岡正剛校長に本を贈ったことがある。言い出したのは当時小学校4年生だった長男である。 学校に行けないためにありあまる時間を、遊ぶこと、中でも植物を育てることと、ゲッチョ先生こと盛口満さんの本を読む […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。