この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

疫病や天災、そして戦争。さまざまな社会問題や環境問題に直面するとき、世界が一様に見えるということはないでしょうか。
4月27日(土)14:00-15:30開催の学校説明会でナビゲーターを務める長島順子さん(元金融機関営業職・現役文化服装学院生)は、イシス編集学校で学んでいく中で「世界の見方がガラリと変わった」と話します。情報が溢れかえるこの時代、「世界の見方」はいまを生き抜く鍵となります。
編集学校で稽古をする編集方法は《生命・歴史・文化》そして《日本の方法》に肖っています。そこに共鳴をおぼえる長島さんは「編集稽古をすれば様々な情報のあいだをつなぐことができるとわかった」とも。仕事や育児で行き詰まったときには、情報に対角線を引いて、何かと何かをつないでみる。そうすると場が急にイキイキしてきたり、別様の可能性が引き出されてくることを実感してきたと語っています。
「世界の見方がガラリと変わる」ということは、情報との付き合い方が変わるとも言えるでしょう。では、その情報の付き合い方とは?少しでも気になる方はぜひ学校説明会にご参加ください。
4月27日(土)開催の学校説明会は無料・オンライン開催です。長島さんの実体験を交えながら、イシス編集学校独自のユニークな学びの方法や、簡単な編集ワークを行います。
学校説明会
2024年春イシス編集学校[守]基本コースが、5月13日(月)に開講します。いつでもどこからでもエクササイズができるユニークなしくみです。5月の開講に先駆け、オンライン(Zoom)にて学校説明会行います。内容をご体験いただくほか、受講方法のご説明や、受講にあたって気になることなど個別のご質問にもお答えします。ご参加は無料です。
イシス編集学校 学校説明会
| ・イシス編集学校でまなべること
| ・編集稽古、教室でのまなびのしくみ
| ・Q&Aタイム
■日時:2024年4月27日(土)14:00-15:30
■費用:無料
■会場:オンライン(お申し込みの方にZoomアドレスをご案内します)
■人数:限定15名様まで
■ナビゲーター:イシス編集学校師範代 長島順子
■内容:イシス編集学校で学べる内容をわかりやすくご説明します。イシス独自の「編集稽古」をワークショップ形式で体験いただけます。少人数での開催となりますので、個別でのご相談にもじっくりとご対応いたします。
■お申し込みはこちらから:https://shop.eel.co.jp/products/detail/675
アイキャッチ画像:山内貴暉
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。