この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

本を読んでもすぐに内容を忘れちゃう。最初から最後まで全部読まないと気が済まない。もっとはやく本を読めるようになりたい。そんな読書に関するお悩みをお持ちの方、いつもの「本の読み方」を少し変えてみませんか。
今回、橋本英人(編集工学研究所)が久しぶりに本楼エディットツアーに帰ってきます。みなさんの読書のお悩みに応えるべく読書術ワークを行います。読書を編集ととらえて、「読前・読中・読後」に分節し、本の内容のインプットからアウトプットまでをワークで体験してもらいます。
会場「本楼」の本棚空間もじっくりご案内。8月6日(日)、定員15名限定開催ですのでお早めにお申し込みください。
ワークでご紹介する読書法は松岡正剛の読書術。いつもの読み方を変えてみたい方、これからいろんな本に出会いたい方、本楼の本棚編集を見てみたい方、ISIS編集学校が気になる方など、ぜひご参加ください。
ナビゲーターを務める橋本英人が本楼の書棚編集についてご紹介しています。このユニークな本棚をぜひご自身の目でご覧ください。みなさんのご参加をお待ちしています。
動画内でご紹介している千夜は1493夜『知識の社会史』。本楼引越しプロジェクトの一端がご覧いただけます。
ナビゲーター:橋本英人
編集工学研究所主任研究員。研修トレーナーに制作指揮、広報からRoots Editingまで、編集工学にまつわる仕事の一切を爽やかにこなす、若き棟梁。近畿大学アカデミックシアタープロデュースをはじめ『探究型読書』の執筆など、本に関わるプロジェクトの経験も豊富。今春リリースされた「ほんのれん」の制作にも携わっている。チャーミングな鈍感力で万事乗り切る。函館の漁師家系で育った無類の貝好き。
本楼エディットツアー
本の読み方が変わる読書術ワーク
■日時:2023年8月6日(日)14:00-16:00
■会場:編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)
■費用:1500円(税別)
■人数:限定15名様まで
■対象:どなたでもご参加いただけます
■ナビゲーター:橋本英人(編集工学研究所)
テーブルコーチ:林朝恵(ISIS編集学校師範)
■お申し込みはこちらから:https://shop.eel.co.jp/products/detail/576
会場「本楼」には、天井までびっしり2万冊の日本に関する本が蔵書されています。
後藤由加里
編集的先達:石内都
NARASIA、DONDENといったプロジェクト、イシスでは師範に感門司会と多岐に渡って活躍する編集プレイヤー。フレディー・マーキュリーを愛し、編集学校のグレタ・ガルボを目指す。倶楽部撮家として、ISIS編集学校Instagram(@isis_editschool)更新中!
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。