【守・春のエディットツアー3/23】 芽吹きの春にはじめよう ~発想も言葉も自分も変わる

2025/02/08(土)12:00
img JUSTedit

 啓蟄や 日はふりそそぐ 矢の如く(高浜虚子)

 

 来たる3月23日、エディットツアーでみなさんを開放へと導く編集の旅へご案内します。3月9日につづいて第2弾のテーマは、ズバリ「発想も言葉も自分も変わる」です。

 

 寒さで肩にぎゅっと力が入れば、身体だけではなく思考も固まりがち。スマホを開けば、普段と変わらぬ言葉のやりとりが並んでいる。企画書を作れば、いつも似たようなプレゼンになってしまう。凍てつくほどのガチガチなうたい文句や、錆び付いた常套句に縛られて、今ひとつ発想も言葉も自由になっていない・・・・・・そんなことを感じたことありませんか?

 

 みなさんの中には、本来の柔らかい思考が潜んでいます。それを解き放つ鍵となるのが、「編集」です。春のエディットツアーでは、草木が芽吹くようにみなさんの編集をふんわり開いていきます。この時季ですと、たらの芽、蕗の薹、独活(うど)など苦味野菜が登場します。それらを題材に俳句をつくって、言葉を自由に動かす体験をしていただきます。

 

では、ここでみなさんに質問です。こんな句が3つ並んでいます。

 

テーブルに並べ始める春野菜
テーブルに三本の独活並べる手
テーブルに本とみんなと春菊と

 

それぞれどんな情景が浮かんだでしょう?

 

 同じテーブルの上を詠んでいるのに、受け取るイメージがちがうと思いませんか?

 このエディットツアーでは、このようなワークショップを通じて、編集の楽しさをお伝えしていきます。イシス編集学校の校長・松岡正剛の蔵書2万冊をぐるりと囲むブックサロンスペース「本楼」ならではの面白い仕掛けもご用意しています。

 

 ナビゲーターは、イシス編集学校の[守]師範のこの2人。昨春、日本伝統俳句協会新人賞を受賞した一倉広美と、食と農のコーディネーター若林牧子。俳句好きと野菜好きがタッグを組んで、編集の面白さにせまります。

 俳句や野菜に興味ある人もない人もぜひお出かけください。あらたな自分の扉を開くには絶好のチャンスです。

 2025年春。連想力、発想力を広げる入り口へとあなたをいざないます。きっとツアーを体験した2時間後には、自分のちょっとした変化に気付くことでしょう。

 

 

◆2025年守・春のエディットツアー◆

芽吹きの春にはじめよう! ~発想も言葉も自分も変わる

 

日 時 3月23日(日)14:00~16:00

会 場 編集工学研究所「本楼」(世田谷区赤堤)

対 象 どなたでもご参加いただけます 

参加費 1,650円(税込)

ナビゲーター:イシス編集学校 師範 若林牧子、一倉広美

 

お申込みはこちらから 

  ↓ ↓ ↓ 

2025年春のエディットツアー 芽吹きの春にはじめよう〜発想も言葉も自分も変わる〜

関連:春のエディットツアー第一弾 3/9(日)

  • イシス編集学校 [守]チーム

    編集学校の原風景であり稽古の原郷となる[守]。初めてイシス編集学校と出会う学衆と歩みつづける学匠、番匠、師範、ときどき師範代のチーム。鯉は竜になるか。

  • 週刊キンダイ vol.005 ~ ハンシがゆく ~

    乱世には理想に燃える漢が現れる。    55[守]近大番に強い味方が加わった。その名もハンシ。「伴志」と書く。江戸時代の藩を支えた武士のようであり、志高く新時代を切り開いた幕末の志士のようでもある。近大番が、 […]

  • 週刊キンダイ vol.004 ~近大はマグロだけじゃない!~

    マグロだけが、近大ではない。  「近大マグロ」といえば、全国のスーパーに並び、飲食店で看板メニューになるほどのブランド。知名度は圧倒的だ。その名を冠した近大生だけの「マグロワンダフル教室」が、のびのびと稽古に励むのもう […]

  • 週刊キンダイ vol.003 ~マグロワンダフルって何?~

    日刊ゲンダイDIGITALに「本屋はワンダーランドだ!」というコラムがある。先日、イシス編集学校師範の植田フサ子が店主をする青熊書店が紹介された。活気ある商店街の横道にあるワンダーランド・青熊書店を見つけるとはお目が高 […]

  • 週刊キンダイvol.002 ~4日間のリアル~

      「来週の会議、リアルですか?」  そんな会話が交わされるようになったのはコロナ以降のこと。かつて会議といえば“会議室に集まる”のが当たり前で、わざわざ「リアル」などと断る必要はなかった。 だが、Zoomなど […]

  • 週刊キンダイ vol.001 ~あの大学がついに「編集工学科」設立?~

    3年前の未来予想図が現実になった?! 大学の新学科として「編集工学科」が新設。 千夜千冊は2000夜間近、千夜千冊エディションは35冊目が発売。 EdistNightなう〜3年後、イシスは何を?(2022/02/25) […]

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。