編集部イチオシSelection [2021年4月]

2021/04/17(土)09:19
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4月の編集部Selection

毎月公開されるEdist記事は30本以上! Edist 編集部メンバーたちから、見逃せない ”イチオシSelection” をお届けします。

 

4月は、[守]も[破]も[多読ジム]も、開講ラッシュの編集学校です。今回は、スタート間近で準備にいそしむ[守]指導陣から、景山和浩 [守]番匠がSelectionにゲスト参加。イチオシをPick!しています。

 

またこの3月から、編集部メンバーに加わったウメコこと梅澤奈央 師範代が、初Selectionしました。

 

遊刊エディストをさらに楽しむ「エディスト・セレクション」、どうぞ。

 

◎遊刊エディスト編集部◎ 吉村堅樹 林頭, 金宗代 代将, 川野貴志 師範, 後藤由加里 師範, 上杉公志 師範代, 梅澤奈央 師範代、松原朋子 師範代 + 景山和浩 [守]番匠

 

 

    • 1  後藤’s イチオシ! 
    •      ─ 方法東北でPick!

 

⦿2021年3月11日を物語のおわりにはしない―葛西淳子師範代の編集

 

未知奥連メンバーひとりひとりに真摯に向き合い、丁寧にその人のプロフィールを描いていくシリーズ。林愛さんの書く記事はいつも心のひだに柔らかく触れるような切なさが感じられます。今回は3月11日に公開されたこちらの記事です。東北、そして震災をアーカイブする葛西師範代の活動をプランニング編集術と重ね読みして方法を取り出す。方法の実践知としてもご堪能ください。 ── 後藤 由加里


あわせてこちらもまとめ読み!
⦿未知奥トポスめぐり おそろしいけど見つめていたい母国―郡山の阿武隈川

⦿未知奥トポスめぐり ケヤキ並木は世界劇場―仙台 定禅寺通
⦿未知奥トポスめぐり 超え続ける水平線―八戸のシーザー

 

マツコ
マツコ
3月に311を語らないわけにはいきませんね。林愛さんが綴る葛西師範代の物語に、思いを重ね、祈りをおくった方も多かったのではないでしょうか。「ひとりひとりが、日々の暮らしがたのしく、生きがいをもっていて、世の中にひとりの人として認められていること」。これが葛西師範代の”復興”ならば、私たちはこれからも”再編集し続けていく”ということなのだなと、次の10年、次の100年、1000年に思いをはせ、千夜千冊を振り返ってみるのでした。

マツコ’s Plus ワン
 2011年03月16日に更新された千夜千冊

  1405夜 尾池和夫『新版 活動期に入った地震列島』

 2012年03月11日に更新された千夜千冊

  1459夜 河北新報社 『河北新報のいちばん長い日 震災下の地元紙』

  • マツコ
    マツコ
    お次のSelectionはこちら!
  • 2 マエストロ上杉’s イチオシ! 
          ─ 応援ファンファーレでPick!

 

⦿もしも師範が野球チームをつくったら

 

[守] のベテラン編集コーチである景山和浩さんが、師範・番匠・輪匠・学匠を野球のスタメンに見立てて紹介。金副編集長をして「こんな記事を待っていた」といわしめた記事です。

前期の伝習座で『芸と道』の千夜千冊エディションを語り、島根のエディットツアーで編集工学を語り、先月の感門で京都のしつらえを記事化するなど、コーチでありながらバッターボックスに立ちたくてウズウズしているご様子の景山番匠。

次回の打席は、6月の守伝習座での『サブカルズ』エディション語り。宣言通りのホームランに期待大!です。──上杉公志

 

マツコ
マツコ
いやあ、これは日刊スポーツにおつとめの景山番匠だからこそ!見立てはこう楽しくなくっちゃ!お一人おひとりへのまなざしがあったかい。チームメンバーへの信頼を感じます。これは次の[守]も、千緒万端遺漏有ることなしですなぁ。

ちなみに、景山番匠はマツコにとっては景山師範。2008年、初々しいマツコ[守]時代の師範だったんですよ。『スピードに乗って考えるクセをつけると編集が本当に見えてきますからね』と、勧学会へメッセージをくださった夜も、あったかかった。

Selectionされた景山番匠もまた、今月はSelectorのひとりとして参加されました~!

いつかの指導陣、いつかの仲間と、時を経てまた別の関りが生まれるのも、編集学校の特徴でもあります。きゅん。

  • 3 景山’s イチオシ! 景山番匠
          ─ 刺激的なタイトルでPick!

 

⦿ついに脱いだ!感門タブロイドを率いたスナイパー後藤の執念【75感門】


⦿ポンコツ山根ナビが魅せた「名人芸」とは【エディットツアーonlineレポ】

ネットニュースのタイトルは刺激的だ。クリックさせるためにはいけない連想を誘い、ドキっとする言葉でぎりぎりを突く。弥生3月。エディストもついにその路線か…と思わせたのが「ついに脱いだ」「ポンコツ山根」の2つのタイトル。誘われるままクリックすると、片やドレスに着替えて感門之盟のステージに立った後藤由加里師範の編集魂が。一方はエディットツアーでPC操作に悪戦苦闘しながらも編集の面白さを伝えた山根尚子師範のまぶしい笑顔が。2人の魅力が素晴らしく伝えられているではないか。
ライターはともに梅澤奈央さん。週刊誌、スポーツ新聞顔負けのタイトルは、わが社にスカウトしたいくらいだ。梅澤さんには、不肖景山30点から、さらなる刺激的なタイトルを期待して70点を贈りたいと思います。今日から”梅澤70点”を遠慮せず名乗ってください。 

─景山“30点”和浩

 

マツコ
マツコ
聞けば、”景山30点”は、どうやら伝習座で松岡校長から、あるワークについて”景山30点”といわれたことに端を発するそうですね。それで、今回は”景山30点”が何をSelectし、何点を付けるのか?ということが見どころだったわけなのですが、ウメコ氏が70点をいただきました!3月からの編集部入りを祝うかのようなSelectionでした?

では、今回、そんな”梅澤70点”が初Selectした記事は?!

4 梅澤’s イチオシ! 

  •      ─ キャラ立ちスコアでPick!

 

⦿「落花狼藉オトコ」九州を急襲【75感門 九州】

 

イシスの魅力は、人の魅力。エディストは、EditCafeでは見えない顔をパパラッチするメディアであってほしい。三苫麻里さんによるこの記事を読んで、その思いをいちだんと強くしました。
ちょー嵐を呼ぶ落花狼藉な侠気、惚れました。そしてなにより、このお騒がせ男のために東奔西走した九州おんなたちの気概に痺れます。九州急襲事件だけでも特ネタなのに、その「前・中・後」までスコープを広げた三苫さんの多次元な視点は、さすが九天のドグラ・マグラ女というところでしょうか。数えてみれば登場人物は男1名、女6名。カラフルなイシス人を花束のようにまとめあげた門出にふさわしい1作、もう大好きです。  梅澤 奈央

マツコ
マツコ
最後に登場する、男の着たトレーナーの文字がすべてを物語っていますね。Dustスレスレの角度を感じたPost記事でした。それにしても懐の深い九天玄氣組のみなさま!マツコからこの1本をぜひプラスワンしたい。

マツコ’s Plus ワン! 

東京の品川未貴が福岡で大転身したわけ〈九天組長インタビューfile1〉

 

        • 5 吉村’s Choice! 
        •      ─ イシスの今をPick!

 

⦿松岡校長が学匠に託したいもの 47[守]46[破]伝習座 20shot

エディスト名物、後藤由加里カメラマンによる10shot拡大版。このフォーマットがイベントの「らしさ」によって自在にチェンジ・フォーマットする。47[守]46[破]合同伝習座が豪徳寺ISIS館の本楼と学林堂にわかれて同時開催されたが、リアルタイムの進行を写真とキャプションで切り取って見せてくれた。記事でもわかるように今回の伝習座では、守破が重なる結節点がいくつも仕組まれている。最後に校長校話の両学匠との鼎談とこの記事によって、守破の一座建立が離プレゼンテーションされた。── 吉村 堅樹

マツコ
マツコ
イシスの今を編集長が鋭く切り取ってくれました。このままいくと今月のSelectionが奇想天外すぎるか(?!)と思っていたので、かっこいい編集学校を魅せていただき、ほッ!

かつては詳細が表に出なかった指導陣にとって研鑽の場である伝習座風景。ただ、伝習座はいま、常に再編集をかけ続けているんです。この編集学校のひと幕が、後藤さんの編集的視点で記憶されています。

 

        • 6 副編集長 金’s Choice! 
        •      ─ 成長著しいこの人をPick!

 

⦿司会ひとりで大フィーバー!林頭吉村の鼻息で吹き飛んだモノとは【75感門】

編集部にウメちゃん(梅澤奈央)が加わった。感門では、エディストの貴公子ことウエちゃん(上杉公志)とツートップを組んで、JUSTのゴールネットをバンバン揺らしまくってくれた。頼もしい。二人はストライカーであるとともに、芸人たらんとする。実は名前をローマ字で綴ってみると、UmeちゃんとUeちゃんはWコウジならぬ「ダブルU字」だったことに気づく。あるいは「U字工事」でもいいけれど、工事は工事でも「概念工事」だ。この記事を読んでもらえば分かるとおり、ウメちゃんはイジリ概念にすごく長けている。編集芸人を自称し、この記事のイジリ対象の張本人の林頭も「ウメちゃんのイジリは気持ちいぃ〜!!!!!」と告白する。ウメちゃんにイジってもらいたくてウズウズしている人をぼくは何人も知っている。 宗代

マツコ
マツコ
“梅澤70点”が見事にダブルイチオシを獲得となりましたネ。ダブルU字かU字工事か。いずれにしてもこの2人は、4月開講の[守][破]で、なにやらニューロールでコンビ・デビューするらしいのです。コース指導陣の皆さんと一緒に、[守][破]の「今」をエディストしていこうという史上初のバンキシャ!ロール。いずれエディスト上でもコンビの活躍を見ることになりますね。こうご期待!

 

マツコ’s Plus ワン?! 

ウメコはイジリだけじゃないぞ!を証明したいが…

 

松岡正剛が明かす、オンラインセミナー企画術「相談できる人をもて」 

 

 

みなさんのオシは、見つかりましたか?

以上、2021年3月の記事から、編集部イチオシ記事を厳選してお届けしました。
また次回もどうぞお楽しみに~

  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。