この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

[離]の指導経験もある井田昌彦[破]師範(個人的にも[離]で大変お世話になりました…!)のエディスト初記事。 45[破] 分針タンブール教室(天野陽子師範代)が開催したオンライン汁講から編集ワークのPost記事です。
歌人としての顔も持つ天野師範代の「すごい比喩」の歌ワークについて、その方法とプロセスを丁寧に取り出されています。ワークの用意と尽くしぶりと信頼感から、天野師範代は全国で開催中のエディットツアースペシャル(ETS)のうち、3月2日(火)に開催する[破]講座のエディットツアーで、ナビ役に抜擢されています。そちらにもご注目ください!
─ 上杉 公志
マツコ’s Plus ワン
多読ジムseason04「スタジオこんれん」で、エディスト副編集長・多読ジム代将である金さんが執筆された知文です。
「三冊筋プレス」は、本を三冊選び、それぞれの心に響いたセンテンスを抜き出し、書誌情報を自身で要約編集します。最後に3冊の内容と関係性について、破コースで学ぶ「セイゴオ知文術」の型を使って創文していきます。
ハードなトレーニングなのですが、『おしゃべり病理医』の著者であり、多読ジムの師範である小倉加奈子さんご自身とその周辺から、編集学校との関わりまで、彼女のプロフィールをモーラし尽くした金さんのコンパイル編集に圧倒されました。
弾んで加速するような文体と、カッコに挟まれるコメントが賑やかで、私もお二人のおしゃべりを聴いている気分でした。
─ 増岡 麻子
─ フォトジェニックでPick!
四柱推命する師範・竹川智子による今年の運勢はもうご覧になりましたか?
編集キーワードとお勧め千夜千冊も手渡され、今年の編集運気アップのお供にどうぞ。
エディスト占いをさらに際立たせているのは、にしもりちよこ師範代のイラストです。「勇敢パレット教室」の再来を感じさせる美しいラインと配色で人物の「らしさ」
を存分に表現されていて、眺めていると時が経つのも忘れてしまう程です。
─ 後藤 由加里
─ 流麗な文章表現でPick!
⦿タモリとセイゴオ対談本から40年 [九天玄氣組 年賀2021]
もう今月は、この記事できまりでしょう。
九天玄氣組は毎年そうとう凝ったお年始を松岡校長にお贈りになるのですが、
今年はメンバー総出での「擬」の趣向が、まあ、すごい。
息をそろえて、ここまで本気で取り組むから面白くなるんだよなと、
連打される画像を見るだけで、なんだか背筋が伸びるようです。
「楽しい趣向だからこそ手を抜かない」という基本が、怖いくらい徹底されている。
記事自体は、今年度のお年始の趣向にちなんでドグラ・マグラ風。
ご自分たちの努力を熱心には語りづらいというご意向もあったようですが、
方法の徹底ということで見れば、ライタープロフィール画像の更新とあいまって、
お年始本体と変わらぬやり抜き方と言えるのではないでしょうか。
佐土原さんのタモリは本当、なんべんも見入ってしまいます。
異同をつくづく見極めたくなってしまうんですよね。
─ 川野 貴志
マツコ’s Plus ワン
みなさんのオシは、見つかりましたか?
以上、2021年1月の記事から、編集部イチオシ記事を厳選してお届けしました。
また次回もどうぞお楽しみに~
エディスト編集部
編集的先達:松岡正剛
「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。