この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

大学の町、西原町の高台で読者を静かに待っている「book cafe ブッキッシュ」オーナーの多田明日香さんは、コロナ渦に編集学校の「守」コースを卒門しました。司書の目、読書アドバイザーの目に加えて、本のささやきも聴いて編集する多田さん。
「もっと身近に本を手に取ってほしくて」
GO TO BOOK Ticketとネーミングをした、本が好きな子ども達を応援するオーナーの遊び心。あれも、これもと本の背に惹かれて、目移りするわくわく時間を存分に味わう子どもたちが目にうかびます。
今期久々のリアル開催エディットツアーはここに決定!
編集学校の松岡正剛校長は著書『多読術』で「みんなもっと本に攫(さら)われていいんですよ」と本に翻弄されることを勧めています。それからこんなことも。「本は一人で読むものだと決めつけすぎている。そんなことはない」一期一会で集った人が、共に本を読むたのしさを体感できるワークショップで、本に対するこれまでの見方がガラリと変わるかもしれません。
本が人を、世界をつないでいくように、「イチャリバチョーデー」(一度会えば兄弟)という黄金言葉(くがにくとぅば)が湧きたつゴールデンフライデーナイトツアーをご一緒しませんか。
ひとあしお先に、沖縄で秋の夜長を本でおしゃべり。気になる方なら誰でもご参加ください。
イシス編集学校の人気講座
【本でおしゃべり~ブックショップでワークショップ~】
■日時:2024年10月11日(金)19:00-20:30
■会場:Book cafe ブッキッシュ
https://bookishnohon.jimdofree.com/
(沖縄県西原町字棚原83-1)
■定員:先着15名(組)
■費用:1,000円(ドリンク付)*当日会場で現金にてお支払いください。
参加申込はこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/757
■ナビゲーター
イシス編集学校師範・師範代・学衆
渡會眞澄 真武信一 外間いち子
土屋克成 多田明日香 新垣香子
アイキャッチ・文:新垣香子
イシス編集学校 エディットツアーJapans
2025年、イシス編集学校は開校から25年の節目を迎える。日本ISIS化を目指し、ISISエディットツアーJapansが、全国津々浦々で群島的編集力を引き出していくべく編集フェスを開催、乞うご期待。
【エディットツアーJapans 福岡レポート】 発想力を伸ばす方法はすぐそこに
久し振りの開催となった福岡での編集ワークショップ。「いつもと違う思考を取り入れたい」「編集というものに触れてみたい」。そんな動機で集まった9名が、福岡とコーヒーを結ぶ企画づくりに熱中した。 「いきなり」の効能 最初のワー […]
【福岡4/20(日)】春のエディットツアーJapans 伸ばそう!発想力と企画力
\扉を開けたら、発想が広がる世界/ 2025年春、福岡にてイシス編集学校指導陣による編集ワークショップを実施します。 イシス編集学校はオンラインで「編集を学ぶ」学校です。編集というと雑誌やテレビの仕事というイメージですが […]
とみ山の神の社にひと集ふ【エディットツアーJapans 奈良】レポート
エディットツアーJapans in 奈良「万葉浪漫・短歌をつくって編集を学ぼう」にご参加いただいた皆さん、素敵な場所をご提供いただいた等彌(とみ)神社の皆さん、関係者の皆さん、ありがとうございました。 サポートとして準 […]
お寺に「らくがき」するように —愛知・エディットツアー『お寺で学ぶ編集術のいろは』レポート—
如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳も ほねをくだきても謝すべし 2024年9月に開催された愛知のエディットツアー「お寺で学ぶ編集のいろは」は、恩徳讃に見守られながら始まった。親鸞聖人が仏の […]
【奈良11/9(土)】エディットツアーJapans 万葉浪漫・短歌をつくって編集を学ぼう
あなたの街で、方法を学ぶただ一つの学校・ISIS編集学校 編集ワークショップがリアル体験できます。 何かを話したり書いたりするとき、あなたの頭の中では何が起こっているのでしょう? この「何か」をあなたが自由 […]
コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。