「俺の編集力チェック」爆誕! 第1弾はイシスのジャイアン

2023/04/27(木)21:50
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 ここだけの話、「イシス編集学校」に飛び込むには、相当の勇気が必要だった。だいたい「編集力」というのがわからない。仕事で、雑誌や単行本の編集もしていたので、今さら編集を教わるのものな、という気持ちも正直あった。
 だが面白そうではあった。
 どうするか。
 ジャイアンは迷った末に、まずは体験だと「編集力チェック(無料)」をクリックした。2019年春のことである。

 

 出された2題のお題は、簡単にトライできるもので、即座に回答を送ったのだが、師範代から返ってきた指南に素直に驚いた。思考のクセをズバッと見抜かれており、しかも「アタマの中では多彩な〈編集〉の〝方法〟を動員されているようですね。素晴らしいです!」と褒めてくれた。
 一日中ニヤニヤは止まらず、ニヤニヤしっぱなしのまま、「[守]基本コース」の「申し込む」をポチッとしてしまった。


 ジャイアンがイシスで暴れている(言い換えれば、イキイキと編集的日常を楽しんでいる)のは、元をたどれば、この時の編集力チェック指南にあったのである。
 家族との会話も、昨日の夕食の献立も、仕事も、読書も、すべて「編集」であり、編集によって日々も思考も豊かになることを、きっとこの時、気づいたのだ。

 

 編集の入り口となる、イシス編集学校の「編集力チェック」。これがこの春、大胆なリニューアルを敢行した。新しく登場したのが、「俺の編集力チェック(無料)」だ。
 第1弾は、イシスのジャイアンこと、角山祥道師範代の「空き地 de 編集力チェック」だ。座右の銘は「おまえのものはおれのもの、おれのものもおれのもの」。ジャイアンが「俺」と聞いて黙っていられるわけがない(正直にいうなら、あの時の恩返しをしたいという気持ちもある)。
 角山版「俺の編集力チェック」では、あの「空き地」を舞台に、ジャイアンならではのお題を用意した。指南? 回答してくれれば、もちろんジャイアン角山から、とびっきりの指南をお戻しすることをお約束する。あなたの回答はジャイアンのもの、回答&指南の喜びを、共に分かち合おうではないか。

 

 第1弾、というからには、当然、第2弾もある。
 これからイシス編集学校のたくさんのユニークな師範代たちが、オレ流、ワタシ流のお題を引っさげ、「俺の編集力チェック(無料)」に登場する。期待されたし。

 


◎角山師範代の「空き地 de 編集力チェック」はこちらから(※無料)

https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama

 

  • 角山祥道

    編集的先達:藤井聡太。「松岡正剛と同じ土俵に立つ」と宣言。花伝所では常に先頭を走り感門では代表挨拶。師範代登板と同時にエディストで連載を始めた前代未聞のプロライター。ISISをさらに複雑系(うずうず)にする異端児。角山が指南する「俺の編集力チェック(無料)」受付中。https://qe.isis.ne.jp/index/kakuyama

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。