感門団zoom隊員たちの遠隔操作レポート【83感門】

2024/03/17(日)17:50
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 昨日3月16日、東日本でのダイヤ改正と共に、北陸新幹線の金沢から敦賀間の延伸が開業し、祝賀ムードが漂っていますね。世田谷区豪徳寺の編集工学研究所でも次の門へと進むためのエネルギーチャージとなる祝祭がありました。世田谷区豪徳寺の編集工学研究所で行われている、互いの学びを寿ぐ場・感門之盟です。

 前回と同様に、第83回感門之盟もオンラインとオフライン(zoom)のハイブリッド開催で、各種講座の受講者やOB・OGたちが100名以上参加していますね。オンライン参加者たちがリアルの舞台を心地よく視聴し、さらには個別ルーム(ブレイクアウトルーム)で歓談できるように裏側で遠隔操作するzoom隊についてレポートいたします。

 

2日目のzoom隊員

 

 感門之盟開始2時間前に到着したzoom隊は学林局の中央テーブルに陣を張りました。リハーサル段階からオンライン上の映像や音声なども確認しています。背景音、マイク音のボリュームの大小が必要であれば、すかさずに、本楼にいる映像・音響・配信等のテクニカルや演出を手掛ける黒衣集団「黒膜衆」へと連絡しているのです。

 

 zoom隊はオンライン参加者の名前の表示に教室名やロールを付けるルールに基づき、ネーミング修正をサポートします。さらには前回の記事でも紹介したように、ブレイクアウトルームへの参加者の割当調整なども行っています。

 それ以外にも実は、来訪される方々を丁寧にもてなすことを意識しながら、学林局の隣の部屋にある学林堂の設え(しつらえ)を進めておりました。今回、ディスプレイ(アイキャッチ画像)の映像状況を確認したところ、電源をONにしても画像も音声も流れないブラックスクリーンになるトラブルがあったのです。

 

 

 黒膜衆に相談したところ、原因がわかりました。ディスプレイのすぐ近くにある小さな変換器の電源が入っていなかったのです。1階から有線で流れている業務用映像機器向けのSDI(Serial Digital Interface)信号を、家庭用のHDMI(High-Definition Multimedia Interface)信号へ変換するプロセスがストップしていました。とっても小さいモノですがイメージ情報の料理人のような役割を持っているのですね。

 変換器を起動したことでディスプレイへと映像信号が入力され、学林堂でも本楼の状況を視聴できるようになりました。zoom隊員は映像機器のプロではありませんが、編集稽古のように、お互い協力し合うことで不足が編集され、立ちふさがるトラブルを一歩一歩乗り越えることができるのです。

 

 感門之盟が終わった後も、1日目と同じく、zoom隊はチャット記録を感門之盟専用サイトにアップします。今日の担当は昨日の「ISISの新しい渦をみせる」で大惨寺を紹介されていたバーニー隊員です。

 想定外の事情で視聴できなかった場合でも、今夜配信されるログを読めば感門之盟の心地よい余韻を味わうことができますね。

  • 畑本ヒロノブ

    編集的先達:エドワード・ワディ・サイード。あらゆるイシスのイベントやブックフェアに出張先からも現れる次世代編集ロボ畑本。モンスターになりたい、博覧強記になりたいと公言して、自らの編集機械のメンテナンスに日々余念がない。電機業界から建設業界へ転身した土木系エンジニア。

コメント

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山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。