傑作ペパーランド教室の傑作な企み【81感門】

2023/03/18(土)20:10
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歩いて3分。傑作ペパーランド教室は、サテライト中継を企んだ。

 

傑作ペパーランド教室の西村洋己師範代は岡山在住。学衆の時代から数えても、今回の感門之盟が初の本楼参加となる。学衆との歓談も、本楼でのご挨拶も全て楽しみ尽くしたいと、教室内で段取りを相談した。そうすると、学衆の一人からイシス編集学校から歩いて3分の場にレンタルスペースがあるとの情報が入る。西村師範代の編集力が発動する。感門の間、ここ(本楼)とあそこ(サテライト)を行き来しよう!こうして、傑作ペパーランド教室の傑作な企みは動き出した。zoomをつなぎ、実況中継しながら本楼からサテライト会場に移動すと、学衆が笑顔で師範代を待ち構えていた。卒門証を手渡しすると、駆けつけた新井和奈師範と、兄妹教室のモモめぐむ教室の学衆も混じって、記念撮影をパチリ。格別のトポスをひらりひらりと飛び移り、聞き、語り、味わい尽くした1日は、更なる編集への道につながっている。

 

  • 北條玲子

    編集的先達:池澤祐子師範。没頭こそが生きがい。没入こそが本懐。書道、ヨガを経て、タンゴを愛する情熱の師範。柔らかくて動じない受容力の編集ファンタジスタでもある。レコードプレイヤーを購入し、SP盤沼にダイブ中。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。