この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

『情報の歴史21 増補版』が12月25日に発売開始します。予約販売は12月12日よりすでにスタート。
『情歴21』の通常版と増補版はいったい何が違うのか等について、簡単にご案内いたします。
①まず『増補版』では、ウクライナ戦争や生成AIなどに関する歴象データを含め、「2022年」と「2023年」の年表ページが新たに追加されました。
②さらに、(通常版の『情歴21』はかつての『情報の歴史』を高精度スキャンで再現したものでしたが)『増補版』は、全てのデータを新たにレイアウト・デザインし直したことで、よりクリアで鮮明なデザインに仕上げられています。特に、PDF版ではその力量を大いに発揮することでしょう。細部にズームしてもズームしても、文字が荒れることがありません。
③しかも、編集工学研究所のウェブサイトから書籍版を購入すると、なんと電子版PDF版(6,800円(税込7,480円))を無料で入手することができます。これはかなりお得です! ブックデザインも新たな装いとなっております!
今後しばらくは増補等の予定はありません。ぜひ手に入るうちに入手しておくことをオススメいたします。
すでに『情歴21』を持っている方も持ってない方も、このチャンスをお見逃しなく!
Info 『情報の歴史21電子版』概要
タイトル:『情報の歴史21: 象形文字から仮想現実まで』増補版
著者:松岡正剛監修 編集工学研究所&イシス編集学校構成
書籍発行日:2024年12月25日
発行者:編集工学研究所
ISBN:978-4-9911639-1-3
本体価格:6,800円(税込7,480円)
サイズ:275×190×30(B5変形)
全516頁 オールカラー 並製
購入方法:編集工学研究所のウェブサイト、全国の書店から予約・購入可能
編集工学研究所 予約お申し込みサイト:https://shop.eel.co.jp/products/detail/764
金 宗 代 QUIM JONG DAE
編集的先達:宮崎滔天
最年少《典離》以来、幻のNARASIA3、近大DONDEN、多読ジム、KADOKAWAエディットタウンと数々のプロジェクトを牽引。先鋭的な編集センスをもつエディスト副編集長。
photo: yukari goto
「脱編集」という方法 宇川直宏”番神”【ISIS co-missionハイライト】
2025年3月20日、ISIS co-missionミーティングが開催された。ISIS co-mission(2024年4月設立)はイシス編集学校のアドバイザリーボードであり、メンバーは田中優子学長(法政大学名誉教授、江 […]
【続報】多読スペシャル第6弾「杉浦康平を読む」3つの”チラ見せ”
募集開始(2025/5/13)のご案内を出すやいなや、「待ってました!」とばかりにたくさんの応募が寄せられた。と同時に、「どんなプログラムなのか」「もっと知りたい」というリクエストもぞくぞく届いている。 通常、<多読スペ […]
佐藤優,登壇決定!!!! 7/6公開講座◆イシス編集学校[守]特別講義
イシス編集学校の基本コース[守]特別講義に、元外務省主任分析官・作家の佐藤優さんが登壇する(講義は、誰でも参加可能な公開講義の形式で開催!)。 講義タイトルは佐藤さん自らが「編集工学2.0と歴史的現実──正剛イズムを […]
【6/20開催】鈴木寛、登壇!!! 東大生も学んだこれからの時代を読み通す方法【『情報の歴史21』を読む ISIS FESTA SP】
知の最前線で活躍するプロフェッショナルたちは、『情報の歴史21』をどう読んでいるのか?人類誕生から人工知能まで、人間観をゆさぶった認知革命の歴史を『情歴21』と共に駆け抜ける!ゲストは鈴木寛さんです! 「『 […]
多読スペシャル第6弾が「杉浦康平を読む」に決まった。 杉浦康平さんといえば、若かりし松岡正剛校長がぜひとも「入門したい」「師にしたい」と切望した人物だ。千夜千冊981夜『かたち誕生』では次のように語っている。 杉浦康平 […]
コメント
1~3件/3件
2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。