プレスリー、ビートルズ、ボブ・ディラン。どんな「時代」がロックを生み、ポップスをつくったか?「『情報の歴史21』を読む 佐藤良明編」5月12日(日)開催!

2024/04/15(月)16:05
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16歳のプレスリーがメンフィスの街をそぞろ歩いていた頃、サリンジャーの『キャッチャー・イン・ザ・ライ』がニューヨークを舞台に、鬱屈した社会に唾を吐いた。歴史は、絡まり合って時代を作る。

 

ポップカルチャー研究者の佐藤良明さんをゲストにお招きしての「『情報の歴史21』を読む 第13弾」を、5月12日(日)14:00〜16:30に開催します

 

▲佐藤良明さんは、著作に『ビートルズとは何だったのか』や『J-POP進化論』(千夜千冊201夜)など。翻訳ではトマス・ピンチョン作品や、グレゴリー・ベイトソンを手がける。

 

ポピュラー音楽から時代が見える

打ち合わせでは、編集工学研究所スタッフに「歌は世につれるけれど、世は歌につれるでしょうか?」とにこやかに問いかけた佐藤良明さん。『情報の歴史21』を読む」では1950〜60年代のアメリカを中心に、ポピュラー音楽、とりわけロックの誕生(と爆発的浸透)の歴史を語ってくださる予定です。

 

ポピュラー音楽は、時に「高尚文化」よりも複雑で捉えづらいもの。人種、階級、地域文化が絡まり合って、社会そのものの写し鏡のようにどこからか表出します。このような歴史を語るとき、どんなアプローチが有効なのか。『情報の歴史21』のトラックを行き来することで、見えてくるものは何か。佐藤良明さんに導かれて、歴史に、音楽に、文化に、大いに遊ぶ一夜を、ぜひお見逃しなく。こちらより、お申し込みいただけます。

 

<ISIS FESTA スペシャル『情報の歴史21』を読む 第13弾 佐藤良明編>

■日時:2024年5月12日(日) 14:00〜16:30

■参加費

 リアル参加4,000円(税込4,400円)

 オンライン3,000円(税込3,300円)

■会場

 リアル参加:本楼(世田谷区豪徳寺)

 オンライン参加:お申し込みの方にZOOM アクセスをお送りします。

 ※リアル参加もしくはオンライン参加のどちらかをご選択いただけます。

■定員:リアル参加につきましては先着20名となります。

■参加資格:どなたでもご参加いただけます。

■参加特典:お申込者限定のアーカイブ動画あり(視聴期間:1カ月程度)

■申込締切日:2024年5月11日(土) 12:00まで

■お問い合わせ:front_es@eel.co.jp

 

*『情報の歴史21』(書籍orPDF)をお持ちの方はご持参ください。

▶︎▶︎▶︎参加お申し込みはこちらから◀︎◀︎◀︎

 

<佐藤良明さんプロフィール>

1950年山梨県生まれ、群馬県高崎市育ち。東京大学名誉教授。専門はアメリカ文化・ポピュラー音楽。トマス・ピンチョンとグレゴリー・ベイトソンの翻訳・紹介を行うかたわら、ポピュラー音楽と表象文化論の研究を通し、NHK『リトル・チャロ』をはじめとするポップな英語教材制作に携わってきた。主要訳書にグレゴリー・ベイトソン『精神の生態学へ』(岩波文庫、全3巻)、トマス・ピンチョン『重力の虹』(新潮社、全2巻)、ボブ・ディラン『The Lyrics』(岩波書店、全2巻)、音楽関係の著書に『ビートルズとは何だったのか』(みすず書房)、『ニッポンのうたはどう変わったか』(平凡社ライブラリー)など。デビュー作『ラバーソウルの弾みかた』の改訂版を現在準備中。

 

 

『情報の歴史21』ご購入のご案内
『情報の歴史21』は、書籍版/PDF版ともに、編集工学研究所のウェブショップにてお求めいただけます。
 ▶︎『情報の歴史21』書籍版 ご購入ページ 
 ▶︎『情報の歴史21』PDF版 ご購入ページ 
また、これまでの「『情報の歴史21』を読む」イベントシリーズのアーカイブデータも販売中です。 こちらよりご確認ください。

 

  • 山本春奈

    編集的先達:レオ・レオーニ。舌足らずな清潔派にして、万能の編集ガール。定評ある卓抜な要約力と観察力、語学力だけではなく、好奇心溢れる眼で小動物のごとくフロアで機敏な動きも見せる。趣味は温泉採掘とパクチーベランダ菜園。愛称は「はるにゃん」。

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。