この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

ま~つりだ 祭りだ 祭りだ 編集祭り~♪
8月6日(土)に行われるイシス編集学校「編集盆踊り・学校説明会」の準備が進んでいる。「編集盆踊り」の祭囃子を奏でるのは、現在開講中の第48[破]の師範でもある戸田由香と学林局の衣笠純子だ。
イシス編集学校[守]入門から[破]、[遊]物語講座に[花伝所]へ同時に進み、師範代登板も同期、そして[離]世界読書奥義伝へも共に進んだ2人で編集祭りを計画している。「踊らない盆踊り」が編集盆踊り。だが衣笠と戸田は踊るかもしれない。
編集盆踊りで脳に汗をかこう!
編集盆踊りのメインイベントは、やはり編集ワーク。盆踊り・夏祭りをテーマに、「連想」と「要約」の行ったり来たりを促す編集ワークが用意されている。はじめて編集ワークをする方は、いつもと違う思考の動きに“脳が汗をかく感覚”を覚えるかもしれない。だがそこは「編集盆踊り」。ワークも子どもから大人まで楽しめ、そして発見があるように工夫されている。安心して「脳の筋トレ」を楽しんでほしい。
「編集盆踊り」で夏と編集を体感!
夏祭りに行われる盆踊りと同様に、編集盆踊りも誰でも参加できるイベントだ。会場となる本楼では提灯も下げながら、いつもとは設えを変えてみなさんをお迎えする。
友人、家族へのご紹介、お誘いあわせのうえ、お申し込みを。
8月6日(土)14時から行われる学校説明会のお申し込みはこちらから。
開催概要—————————
学校説明会(ブックサロンスペース「本楼」開催)
15名様限定にて開催いたします。どうぞお早めにお申し込みください。
日 時:2022年8月6日 (土) 14:00 – 15:30
場 所:編集工学研究所 世田谷区赤堤2-15-3 [地図]
参 加 費:無料
申し込む
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衣笠純子
編集的先達:モーリス・ラヴェル。劇団四季元団員で何を歌ってもミュージカルになる特技の持ち主。折れない編集メンタルと無尽蔵の編集体力、編集工学への使命感の三位一体を備える。オリエンタルな魅力で、なぜかイタリア人に愛される、らしい。
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。