この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

ほんのれん編集部では、5月号のテーマ「カラダ、つかえてる?ーデジタル時代の身体」をつかった、公開勉強会を開催します。
現在podcastで配信中の「カラダ、つかえてる?」の内容を踏まえ、実際に「カラダ」を動かしながら、身体観をゆらします!申し込みは記事最下部のPeatixURLから。
場所は、いつもほんのれん編集部が収録をしている編集工学研究所1階ブックサロン「本楼」。
普段は公開していない2万冊の本に囲まれた空間で、特別に練られた身体ワークショップを行うという、超贅沢な機会です。
日曜の朝から身体を動かし、対話をし、気持ちのいい時間を過ごしましょう。
※podcastでは6/8の「午後」とお伝えしていましたが「午前10-13時」になりました。ご了承ください。
今回も講師は、渡辺恒久さん(身体教育研究所/イシス編集学校「守」コース番匠)。
ほんのれんラジオ「疲れてちゃダメですか?」のゲスト回にも出演された、「ツネヒサさん」です。
第1回の公開勉強会では、
「カラダは在るものではなく、そこに”現れてくる”もの」
「自分の中心は肉体の“ソト”にある」
「我々の身体は本来、浮遊している」
「筋の身体、骨の身体、系の身体、層の身体、空間の身体、時間の身体」
といった言葉を交えながら、私たちが忘れてしまった「たくさんの身体」を惜しみなく伝授くださいました。
今回のワークショップのテーマは『関係性のカラダ』。
いかにアフォーダンスされるか、フィードバックをまわしていくか。そしてそのなかで生まれる「型」についても考えたいです。
ラジオを聴いて連想を広げてからお越しいただくと、より学びが深まるのではないかと思います。
ぜひお聞きのうえ、お越しください♪
時間はたっぷり3時間。身体ワークショップと対話の時間を半々で取ろうと考えています。
第1弾よりアップデートし、より対話が弾むよう、工夫をしたいと思います。
参加費2000円。お越しくださった方には特別に、「カラダ、つかえてる?」の旬感ノート(販売価格660円)をさしあげます!
貴重な機会ですので、お気軽にお立ち寄りください。家族連れ、友達連れも大歓迎!
みなさんとお会いできるのを、楽しみにしています。
ほんのれんラジオ公開勉強会第2弾【編集工学×身体】〜関係性のカラダ〜
日時:6月8日(日)10-13時
場所:編集工学研究所 1階ブックサロンスペース本楼
講師:渡辺恒久さん(身体教育研究所/イシス編集学校「守」コース番匠)
チケット代:1人2000円(当日現金払い)
※ほんのれん編集部からは、ニレヨーコ・おじーが参加します。
お申し込みはこちらから:https://honnoren-study2.peatix.com/
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。