この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

イシス編集学校のみなさまに特別なお知らせです。
あの、ジュンク堂書店 池袋本店の開店前に潜入できるイベントを開催します!!
ジュンク堂書店 池袋本店1階での「ほんのれんフェア」開催にあわせて、「選書のプロ・ほんのれん編集部と読みたい本を選んでみようの会」を行います。
ほんのれん編集部とは、ほんのれんラジオに出演中の4人組(ニレヨーコ、はるにゃ、おじー、ウメコ)。全員が世界読書奥義伝[離]まで終えた千離衆です。日夜、[離]のお題さながらに、本屋や図書館に駆け込み、千夜千冊を読み漁っては、毎月のテーマを深堀りする5冊の本を選んでいます。
このイベントでは、ふだんほんのれん編集部のメンバーがいかに本を選んでいるのか、その秘められた舞台裏を紹介。参加者のみなさんの気になるテーマにあわせて、いっしょに本を選びます。しかも、ジュンク堂書店 池袋本店の開店前に潜入できるまたとないチャンス。本屋さんを貸し切った夢の空間で、まだ見ぬ本と出会いましょう。
教室のみなさんと連れ立ってのご参加や、イシス未入門のみなさんを誘ってのご参加も大歓迎。本好きのみなさん、未知なる本に出会いたいみなさん、[離]ではいったいどんな本の読み方をするのか気になるすべてのみなさまのお越しをお待ちしています。
開催日:2025年2月9日(日)9:00-10:00
開催場所:ジュンク堂書店 池袋本店
〒171-0022 東京都豊島区南池袋2丁目15−5
参加費:500円(税込)(当日、現金にてお支払いください)
お申し込み:Peatixイベントページよりお申し込みください。
※先着順の受付です。満席の際はご容赦ください。
ほんのれん編集部それぞれのプロフィール
仁禮洋子(編集長):編工研チーフエディター、関西弁と英語を話す。趣味は占い。松岡正剛事務所の寺平賢司とのあいだにもうけた息子Yutoを育てながら、50[守]悠阿弥アメリ教室師範代としても登板。16[離]典離。
山本春奈:編工研エディター、長崎在住。15[離]典離。小動物系のくりくりお目々ながら、経済・社会問題系にめっぽう強い知的タフガール。松岡正剛から付けられたあだ名は「俊瞬」。
尾島可奈子:おっとりな物腰で抜群の安定感を誇るいっぽう、劇団にも所属するという多芸さ。10[離]典離、46[守]襟足バンビ教室師範代、46[破]ほろよい麒麟教室師範代ほか、多数の師範経験。
梅澤奈央:フリーライター。42[守][破]はじかみレモン教室師範代。15[離]典離。遊刊エディストのほか[AIDA]などの記事執筆。イシス編集学校メルマガ編集ウメ子配信中。
ジュンク堂書店 池袋本店でのほんのれんフェアの概要についてはこちらの記事でご覧ください。
【本屋でほんのれん】1/27(月)〜ジュンク堂書店池袋本店にて、ほんのれんフェア開催します!!
ほんのれん編集部
編集工学研究所×丸善雄松堂が提供する一畳ライブラリー「ほんのれん」の選書やメディア制作を手掛けるメンバー。関西弁で跳ねるデザイン知カンガルー・仁禮洋子(ニレヨーコ)、小鳥の風貌ながら知的猛禽類な山本春奈(はるにゃ)、昭和レトロを愛する果敢なコンパイル亀・尾島可奈子(おじー)、2倍速で情報収集する雑読チーター・梅澤奈央(ウメコ)ほか。ほんのれんラジオは毎週水曜更新中。ほんのれん編集部公式noteにこれまでのアーカイブを蓄積してます。https://note.com/honnoren/
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。