イシスフェスタ◎軽井沢 「9.18 爽快共読ワークショップ」のお誘い

2021/09/12(日)17:40
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向こう三冊両隣り袖擦り合うも多読の縁

「よーいドン! 」で “本に入り”、
「さあ、語って!」で “本から出る”。
居合わせた人に、見てきたばかりの出来事を無我夢中で語る。

孤読では味わえない読みの加速感や語りの臨場感は、日頃の読書の方法を一変させる。意外にも江戸時代に編み出されていた読書法だ。

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読書というもの、本に入って本から出てくるものだ。入ってばかりいるのもいいが、それだけでは過食症や偏食になる。

入って刻印し、出て刻印する。
とくに出てくるときの<<即刻の編集>>が読みの要訣になる。
ただし一人で読んだ本を思い出す(再生してみる)には、いささかコツがいる。

それを<何人かの会話の声がその場で伴奏してくれる>と、思いのほか読みが「描かれたもの」(山水画)のようになって忘れがたくなる。

ぼくはいつしかこういう読み方を「共読」と呼ぶことにした。

             千夜千冊1661夜 前田勉著『江戸の読書会』
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編集読書のメカニックをわかりやすく紐解き、共読ゾーンへとナビゲートするのは、軽井沢在住のイシス編集学校・師範のお二人。ジャズシンガーの中原洋子と、IT業界の専門家&ドラマー&農業見習いの浅羽登志也
四月にオンライン開催したワークショップ「ツンドク三冊屋」に続く第2弾です。
初秋の風立つ軽井沢の森、ティータイムにお集まりください!

*本好きの方はもちろん、読書が進まない方はぜひよい機会に。
 秋期[守]コース入門を検討中の方もぜひお気軽にご参加ください。
 <共読する方法の学校>のユニークな編集稽古にも似た学びの方法を
 体験いただけます。

**<目次読書術>をワークします。
  未読の新書を1冊ご用意ください。
  新書でなければ「目次がしっかり読める」本でも構いません。


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イシスフェスタオンラインツアー@軽井沢 
「向こう三冊両隣り袖擦り合うも多読の縁」
2021年9月18日(土) 15:00~17:00  

■会場:Zoomを利用します。
お申込みの方に参加用URL、パスワードをお送りします。
■定員:12人
■料金:1100円(税込)
■インターアクター
 :浅羽登志也(師範・多読ジム冊師/ガイアラボ代表、ドラマー)
  中原洋子(師範・多読ジム冊師/ジャズシンガー)
■申し込みはこちらから
https://shop.eel.co.jp/products/detail/334
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  • エディスト編集部

    編集的先達:松岡正剛
    「あいだのコミュニケーター」松原朋子、「進化するMr.オネスティ」上杉公志、「職人肌のレモンガール」梅澤奈央、「レディ・フォト&スーパーマネジャー」後藤由加里、「国語するイシスの至宝」川野貴志、「天性のメディアスター」金宗代副編集長、「諧謔と変節の必殺仕掛人」吉村堅樹編集長。エディスト編集部七人組の顔ぶれ。

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。