【イシス祭@新潟】どこにいったがー、まつりの心?

2020/07/27(月)13:00
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松岡正剛が、新潟・弥彦村で出会ったのは、子どもたちだった。
そして、村長と交わす壇上で語った。
「この土地には、私たちがいまもつべき物語がある」

 

今回のツアーで取り上げる新潟・村上大祭の主役も、子どもたちである。
はるか中国から松岡に師事し、師範代となり、さらに昨年ついに、松岡の著書『国家と「私」の行方』中国語版翻訳も成し遂げた、アジアの才媛・孫犁冰(そん・りびん)の新潟ツアーの仕立ては、はからずもこの師の確信に呼応していた。

 

 

いよいよスタートしたイシス祭。日本中の編集学校指導陣が、オンラインでエディットツアーを打ち上げる夏祭の新潟代表としてナビゲートに立つ孫犁冰(36期 和装アジア教室 師範代)は、大学で教える教育熱心な先生でもある。たくみな日本語、ユーモアたっぷりな編集ワーク、でも一番感じて欲しいのは、アジアも日本も超えた人の営みを見つめる彼女の眼。7月30日(木)夜、和装アジア師範代の、結びのエネルギーに包まれるツアーを、ぜひ。


【EX新潟】
だーすけ、アジアと新潟 EDITするべな祭/孫犁冰、佐々木千佳
日時:7月30日(木)19:30 – 21:00

 

▼ アジアとか日本とか、超えてるんだすけ。
[https://shop.eel.co.jp/products/detail/134]

 

編集術の基本の型を使ったワークをやるうちにまつりの本来を感じられる本格仕立て。歌あり、映像あり、うんめぇ90分。

  • 佐々木千佳

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コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。