6/20(土) スペシャル・ゲスト三浦佑之氏を本楼に招き、ものがたりなエディットツアー開催予定!

2020/06/14(日)14:36
img JUSTedit

男は、思わず箱を開けた。
開けるなと言われたが、禁止とはそもそも淫らな誘いである。

 

もくもくもく
もわもわもわ

白い煙は空に消え、残ったのは白い髭をたくわえた初老の自分だけ。

言わずと知れた、浦島太郎のラストシーンである。
さあさあさあ、箱には何が入っていたのやら。


●集まれ編集の森   6月20日(土)14:00スタート

実香連インターアクターのわたくし鈴木花絵が、日本古代文学、伝承文学の大家であり、作家三浦しをんさんの父君でもある、三浦佑之名誉教授をスペシャルゲストにお招きし、エディットツアーを開催する。

前半は千夜千冊にも取り上げられた三浦氏の『浦島太郎の文学史』をトリガーに、ものがたりの秘密を縦横無尽に対談形式で語って頂き、後半は三浦氏も参加してのイシス編集稽古、という二部構成である。

 

 ●エディットツアーフリースタイルに挑戦

オンラインは関係も反応もフラットになりやすい。
視点が固定化し、本来同時多発的に身体に湧き起こる五感のざわめき編集は期待できない。
でもみんなに本楼を感じて欲しい。一緒に空間を見上げたい。

内輪向けだけでなく、でも外向けのハウツーでもなく、編集学校のウチとソトを行ったり来たりしながら、フリーな編集談義を深めるイベントをしてみたい。
そこから生まれる刺激も気づきもあるのではないか。

勝手にカメラアングルを頼み込む。
勝手にゲストを呼び込む。
従来のエディットツアーにはない我儘な挑戦に、吉村林頭がやってみればと応えてくれる。
編集学校は、なんといっても可能性に滅法寛大なのである。

という訳で、イシスな人も、お初な人も、ご一緒したい。『破』物語編集を控えた諸君にも、三浦先生の話はきっと面白いと思う。

玉手箱ってなんなのか。
編集稽古ってなんなのさ。

むくむくむく
むはむはむは


スペシャルゲストを迎えてのまたとないエディットツアー、目下プランニング中。
皆さんどうぞお待ちしています。  

 

三浦氏登壇のZoomエディットツアーお申込みはこちら

 

 

 

  • 鈴木花絵

    編集的先達:カール・グスタフ・ユング。花もあり、絵にもなる。名は体を表わすとの言葉通り、華麗なルックス、流麗な語り、秀麗な文筆の才女。卓抜な編集発想とバランス感覚も併せ持つオールラウンダーのお姉さま。

  • 【イシス祭@本楼】面影からのプランニングworkshop

    ◆ 今年は奇妙な夏でしたね。 東京オリンピックが開催され世界中からアスリートやメディアや観光客が来日し、日本中が高揚感と熱気に包まれる筈だったのですが、描いた未来は蜃気楼のように消え、 […]

コメント

1~3件/3件

山田細香

2025-06-10

 この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
 建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

山田細香

2025-06-10

 藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。

堀江純一

2025-06-06

音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。