この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。

松岡正剛が、DOMMUNEに降臨する。
仕掛けたのは、AIDAボードでお馴染みのメディア美学者・武邑光裕氏。武邑氏は、自身の主宰する武邑塾の10周年イベントに際して、編集工学の創始者・松岡正剛を特別ゲストとして迎える。12月13日から3日間連続で、渋谷パルコ9階 のSUPER DOMMUNEスタジオにて実施・配信される。
その名も「武邑塾2023×DOMMUNE『虚実遊戯の方法論』―現実はいかに編集可能か?」。
イシス編集学校校長の松岡の出演は、2日目の12月14日(木)19:00〜22:30。「擬(もどき)という世界との間(AIDA)」と銘打って、武邑氏とともに「擬」の世界像と「間」の調整力についての対話が繰り広げられる。モデレーターは、DOMMUNE代表の宇川直宏氏。
また、この対話の後半には、季刊誌「Tattva」編集長の花井優太氏、文芸誌「USO」編集長・発行人の野口理恵氏という若き編集者が参戦。編集文化について、嘘の必要性について、虚実入り交じるさまざまな日本文化の変動が語られる。
33人限定のスタジオ参加あり、配信あり。いずれも有料。年の瀬に、虚実のあわいで揺さぶられよ。
また、来年1月21日には、武邑光裕氏がイシス編集学校の本楼にて特別講義を開催する。そちらもあわせて申し込まれたい。
10周年記念 武邑塾2023 ✕ DOMMUNE
「虚実遊戯の方法論」-現実はいかに編集可能か?
DAY2:12/14 THU 19:00-22:30
公式サイト:https://www.dommune.com/streamings/2023/121301/
▼タイムテーブル
◎19:00-21:30 「擬(もどき)という世界との間(AIDA)」|SPECIAL GUEST:松岡正剛
◎21:30-22:30 10TH Anniversary of 武邑塾 「ECCO”懇親会”NIGHT – Chapter2」(配信無)
▼出演者
◎PRINCIPAL:武邑光裕
◎SPECIAL GUEST:松岡正剛(編集工学者、編集工学研究所所長、イシス編集学校校長)
◎ACTIVATOR:花井優太(Tattva編集長)、野口理恵(USO編集長・発行人)
◎MODERATOR:宇川直宏 (”現在”美術家)
▼チケット各種
◎<DAY2 / スタジオ観覧>12/14 1日スタジオ観覧チケット 3800円(33人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます|スタジオ内で行われる懇親会にも参加可能です)◎<DAY1〜3 / スタジオ観覧>12/13〜12/153日間スタジオ観覧パスポートチケット 9000円(20人限定!! スタジオ観覧のお客様にももれなく2週間アーカイヴ視聴可能なURLが発行されます|スタジオ内で行われる懇親会にも参加可能です)
◎<DAY2 / ライヴストリーミング>12/14 1日配信チケット 2800円(アーカイヴ2週間視聴可能|懇親会以外の全てが鑑賞可です)
◎<DAY1〜3 / ライヴストリーミング>12/13〜12/153日間配信パスポートチケット 7000円(アーカイヴ2週間視聴可能|懇親会以外の全てが鑑賞可です)
購入ページ:https://takemurajukudommunepass2023.peatix.com/
■編集学校×DOMMUNE クロニクル
梅澤奈央
編集的先達:平松洋子。ライティングよし、コミュニケーションよし、そして勇み足気味の突破力よし。イシスでも一二を争う負けん気の強さとしつこさで、講座のプロセスをメディア化するという開校以来20年手つかずだった難行を果たす。校長松岡正剛に「イシス初のジャーナリスト」と評された。
イシス編集学校メルマガ「編集ウメ子」配信中。
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コメント
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2025-06-10
この日、セイゴオはどこから私達を見つめてくれていただろう。活け花の隙間、本楼の桟敷、編工研の屋根の上、地上15m付近の鳥の背中。低い所か、高い所か、感じ方は人それぞれだろうけど、霊魂がどこに遍在しているかを考えることと、建築物の高さは深く関係している。
建築家・藤森照信はいろんな高さに茶室を造ってきた。山から伐り出した栗の木を柱にした《高過庵》の躙口は地上6m。その隣には地面に埋まった竪穴式の《低過庵》がある。この「高過ぎ」「低過ぎ」と言えるその基準は何なのか。
2025-06-10
藤森は人間の生と死のプロセスをノートに書きつけ、霊がどこに行くかをずっと考えてきた。そして人間が死ぬ場所としてドンピシャの高さを見つけ出している。それが檜の1本柱の上に建つ地上4mの《徹》だ。春になると満開の桜の中に茶室が浮かび上がる。桜は死を連想させる。この高さの絶妙さを目の当たりにすると、美しさだけでなく恐怖さえも感じてしまうのだ。
2025-06-06
音夜會の予習には『愛は愛とて何になる』(小学館)が是非ともおススメ。松岡校長も寄稿しています。
さらに、あがた森魚さんの映画監督第一作「僕は天使ぢゃないよ」は、なかなかの怪作なのでご興味のある方は是非どうぞ。
監督・脚本・主演・歌唱あがた森魚で、他にも横尾忠則、大瀧詠一、緑魔子、桃井かおり、山本コウタロー、泉谷しげる、鈴木慶一などなど無駄に豪華キャストなのに、なぜかヒロイン役が一般人(たぶん...)で、びっくりするほどのセリフ棒読み。さすがにこれはダメだろうと思いながら観ているうちに、だんだんこの子がいい感じに見えてくるから不思議。あがたさんの「愛の理想形」を結晶化させたような作品です。